中国外交部の華春瑩報道官(Friends of Europe, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 中国外交部の楽玉成筆頭副部長は9日、新疆ウイグル自治区の人権問題を巡り、中国共産党(以下、中共)は人権問題において「非の打ち所がない」だけでなく、「金メダルや勲章を授与されるべき」ほど優れていると発言した。中国外交部の華春瑩報道官が同発言の英訳版をツイッターに投稿したところ、かえって笑いものにされた。

 華春瑩氏は11日夜、中国の人権は「金メダルや勲章を授与されるべき」ほど優れているという、楽玉成氏の発言の英訳をツイッターに投稿したところ、グーグル翻訳ツールで翻訳した文書とまったく同じ文面だとネットユーザーに指摘された。

 多くのネットユーザーがコメントを残した。

「この英語力で外交部の報道官を務められるなんて、中共の人材選抜は本当にやばい」

「百度(バイドゥ)翻訳ツールを使ってなくてよかったかも」

「外交官の片言英語、まあ恥ずかしい」

「あれも偽の学位かな」

 華氏は去年5月、駐イスラエル中国大使の杜偉氏の死を悼み、英語で「Deepest condolences to my colleage Ambassador Du Wei to Isreal!」とツイートした。「私の同僚、駐イスラエル杜偉大使への深い哀悼の意を表す」という短い文で3つもミスがあった。「『condolences(お悔やみ)』という単語は故人の家族に対するものなので、ここでは適切ではない。また、『colleague(同僚)』が『colleage』に、『Israel(イスラエル)』が『Isreal』に誤記されている」とネットユーザーが指摘した。

 これに対し、ネットユーザーは「中共が事実を求めると掲げているのは、自らに欠けているものがあるからである。中国の現状は中共に責任がある。文化大革命で中国の伝統文化が破壊された。弾圧と脅迫で、人々に真実を語らせず、恐れるようになった。今の中国人にはほら吹きや嘘しかない」とコメントした。

(翻訳・徳永木里子)