汚水池清掃中(イメージ /動画のスクリーンショット)

 浙江省緊急管理局は6日、海寧市にある浙江省邁基新材料有限会社で、3日午後に硫化水素中毒窒息事故が発生し、3人が死亡、2人が負傷したという事故を発表した。

 同社は主に模造牛革の生産に従事している。事故当時、6人の作業員が汚水池の清掃作業を行っていた。1人の作業員は池の底の汚泥を混ぜる最中に中毒して気を失った。他の4人の作業員は救助のため、池の底に降り、相次いで中毒し、3人が死亡、2人が負傷した。

 近年、浙江省では汚水池の清掃中に、安全面での死亡事故が多発している。

 2021年5月29日、桐郷市(とうきょうし)の嘉興ゴルフファーガーメント株式会社で、放置された汚水池を清掃したことによる中毒事故が発生し、死亡者1名、重傷者2名。

 2021年5月14日、紹興市越城区斗門街にある躍進印刷染色工場で汚水池が破裂し、死亡者1名。

 2021年4月15日、紹興市の紹興勇舜印刷染色株式会社で、従業員2名が誤って沈殿池に転落し、死亡者1名、負傷者1名。

 2020年6月13日、湖州市長興県、浙江省美欣達繊維印刷・染色技術有限会社では、汚水池を清掃した時、中毒窒息事故が発生し、死亡者4名、負傷者5名。

 2020年1月12日、杭州市桐廬県(とうろけん)、桐廬県盛運環境保護電力有限会社で発生した汚水池の爆発事故により、2人死亡。

(翻訳・徳永木里子)