7月1日、香港当局は1万人以上の警備を出動した。(写真撮影:看中国/李天正)

 香港の繁華街コーズウェイベイ(銅鑼湾)で1日夜、市民が警察官を襲撃する事件が発生した。中年男性が警察官をナイフで刺した後に自傷し、病院に搬送された直後に死亡した。

 ネット上の動画から見ると、1日夜10時、銅鑼湾で黒いTシャツに黒いズボンを着用し、黒いリュックサックを背負った50代男性は、制服を着た30代警察官を背後からナイフで刺した。刺された警察官はすぐに逃げたが、まもなく地面に倒れ、左脇から血が流れ出た。大勢の警察官が駆けつけ、刺された警察官の応急手当をした。

 男性が警察官を襲撃した後、警察官3人が銃をもって制圧ようとしたが失敗した。その後、駆け寄ってきた数人の警察官が男性を取り押さえた。動画から見ると、倒れた男性が血を流し、駆けつけてきた救急隊員に病院へ搬送された。男性は夜11時20分ごろに死亡確認された。警察によると、男性が警察官を襲った後、自らの胸を刺し死亡したという。

 事件は香港社会を騒然とさせた。ネット上で、死亡した男性を哀悼する市民の書き込みが多くあった。男性は不公正な判決や逮捕という屈辱を受け入れられないから自殺したと、情報に詳しいネットユーザーが明らかにした。

(翻訳・吉原木子)