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 中国では、高病原性鳥インフルエンザの発生が相次いでいる。中国共産党農業農村部報道弁公室は20日、寧夏回族自治区銀川市の南湖地区で、野鳥の高病原性鳥インフルエンザ(H5N8亜型)を確認したと発表した。感染地域の野鳥38羽が発症・死亡した。

 今年はこれまでに、中国で合計7件の高病原性鳥インフルエンザの発生(すべて野鳥)が報告されており、そのうち6件がH5N8亜型、1件がH5N6亜型であった。

 H5N8亜型の鳥インフルエンザウイルスは、通常、鳥類の間で感染する感染力の強いウイルスである。2月18日、ロシア保健当局は、国際保健規則に基づき、7人の臨床検体からH5N8亜型ウイルスが検出されたことを、世界保健機関(WHO)に報告した。同ウイルスの鳥からヒトへの感染が確認されたのは初めてとなる。

(翻訳・徳永木里子)