(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 私たちは苦楽を共にするパートナーが苦しんでいるとき、人間の本性にある哀れみの心から、通常何もせず傍観することはできません。ではミツバチが仲間の災難を発見したとき、どのような行動を取るのでしょうか。

 米国の養蜂家ピーター・ウォークス氏は、蜂蜜に浸かって動けなくなったミツバチの映像を公開しました。瀕死のミツバチが巣箱の前に置かれると、すぐに他のミツバチが囲んで弱った仲間を救ったのでした。

 この映像はフェイスブックでアップロードされた後、3万件以上シェアされ、多くのネットユーザーが、ミツバチが互いに助け合う特性を持っていることに驚きました。

 数匹のミツバチが、できる限りのことをしながら仲間の蜂蜜をきれいに取り除くと、30分後には弱っていたミツバチが飛ぶことができました。

 ミツバチは、八の字ダンスで仲間に花粉の位置を伝えることが分かっています。他のコミュニケーションとしては、巣箱に戻る際、彼らは直接自分の巣に飛んで帰るのではなく、一匹ずつ「這って」巣に戻ります。なぜでしょうか。

 養蜂家は次のように説明しています。「それぞれが家に帰ると互いに挨拶しています。飛んで戻れないのではなく、採蜜を共にする仲間たちの空路を塞ぐことを恐れています。彼らが最初に思い付いたのは、仲間のことであって自分ではありません」

 ミツバチが持つ善良な特性が表す「他を優先して自分は後回し」。人間社会でも実現できれば、警察のお仕事も減るかもしれませんね。

(翻訳・項內秀)