中国河北地質大学はこのほど、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)感染拡大を理由に、1日から始まる労働節(メーデー)の5連休中にキャンパスを出ないよう学生に命じた。しかし、同校北キャンパスにいた約100人の学生が1日に校門を押し開け、キャンパスから飛び出した。

 インターネットで公開されている動画を見ると、警備員が数名いるだけで、他の大学職員の姿は見られなかった。警備員が目をそらした隙に、一部の学生が校門を押し開け、率先して門の隙間から外に飛び出した。それを見て他の学生が次から次へ抜け出し、外に出た学生はまだ校内にいる学生の脱出を応援した。

 警備員は大勢の学生を止められず、学生たちが学校を出るのを見守ることしかできなかった。同動画では、校門には警察や治安を維持する人員は見当たらなかった。

 実際、2020年9月以降、河北省の多数の大学が感染拡大を理由に封鎖されており、しばしば、学生が封鎖解除を懇願するメッセージがウェイボーで見られる。

 河北工程大学の学生、張建(仮名)さんが米メディア「The Epoch Times」のインタビューに対し、河北省教育庁は「学校を封鎖する」とも「学校を封鎖してはいけない」とも言わず、「国の政策に従う」と言い続けていたが、言っていたことは曖昧である。しかし、学校側はこれを口実に不当に、学生を校内で消費させるように、わざと学生を外出させないようにしていると述べた。

(翻訳・徳永木里子)