東京都六本木にある中国大使館前で抗議活動を行っている法輪功学習者(写真撮影:看中国・徳永木里子)

 25日、法輪功学習者が東京都六本木にある中国大使館前で抗議活動を行った。法輪功とは中国の気功で、1992年に中国で爆発的な人気を誇り、1億人以上の学習者を集めたことで当局から目を付けられた。1999年4月25日に1万人が平和的陳情を行ったのをきっかけに中国共産党に弾圧され、現在では中国で最も深刻な人権被害を受けている団体の一つである。

 抗議に参加した法輪功学習者は「中国共産党政権の法輪功学習者への残虐な迫害は、あってはならないものであり、抑止しなければ、その勢力が日本のような民主主義国家にまで手を伸ばすだろう」と話した。

 1999年4月25日、約1万の法輪功学習者が北京市中南海(中国共産党中枢がある地区)に集まり、当局に陳情し、信仰の自由と数日前に逮捕された学習者の釈放を求めた。

 当局は当時陳情を受け入れたものの、当時の中国共産党トップである江沢民総書記の指示の下、すぐさまおよそ7千万人から1億人と推定される法輪功団体を全面的に弾圧し始めた。信仰を諦めない法輪功学習者は解雇、逮捕され、ひいては酷刑や強制臓器摘出を受けている。

 米国では、テキサス州下院議員ブライアン・バビン氏が昨年12月に発起した「臓器強制摘出停止法案(Stop Forced Organ Harvesting Act)」を、超党派議員たちが3月に上下両院に提出した。これは米超党派議員が初めて提出した「臓器狩り」という、人道犯罪に関わる高官や組織を制裁する法案である。

(看中國記者/黎宜明・徳永木里子・北条)