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 米ミネソタ州ミネアポリス近郊で11日午後、女性警官が黒人男性のダンテ・ライト容疑者(20)を逮捕する際、死亡させたことで抗議が広がっています。

 米「National File」の13日の報道によると、死亡したライト容疑者には、女性を拳銃で脅し、窒息させて現金820ドル(約9万円)を奪おうとしたとして、強盗未遂の容疑で逮捕状が出ていました。

 警察の報告によると、2019年の事件当時、ライト容疑者は被害女性に汚い言葉を言いながら「お金をよこせ、あんたが持っていることを知っている。俺は本気だ」と脅していました。

 被害女性は820ドルの現金をブラジャーの下に隠していたため、ライト容疑者は被害者の首を絞めながら、ブラジャーの下から現金を取り出そうとしていました。ライト容疑者はお金をよこさない場合は、撃つと脅していました。

 しかし、ライトと共犯者はお金を手に入れることができず、白いキャデラックに乗って逃亡しました。

 米ニュースサイト「阿波羅新聞」の報道によると、強盗未遂容疑のライトの保釈金は、最初は10万ドルに定められましたが、後にある人物が4万ドルの保釈金を支払って保釈されました。保釈の条件として、被害者女性と証人らと接触してはならず、また薬物使用や飲酒、武器の携帯も禁止されていました。しかし、裁判所は昨年7月、ライト容疑者が武器と銃弾を所持し、監察官との連絡もしていないとして、彼の保釈請求を撤回し、逮捕令状を発行しました。逮捕令状はライトが死亡するまで有効でした。

 4月11日午後、ライト容疑者は「期限切れのナンバープレートタグ」を理由に停車させられ、職務質問中に警官がライトに逮捕状が発行されていることに気づき、逮捕しようとしました。そのとき、ライト容疑者が抵抗したと判断した女性警官はスタンガンの一種「テーザー銃」を使って制圧しようとしましたが、誤って拳銃を取り出して発砲し、死亡させました。芳香剤をバックミラーにぶら下げていたために停車させられたとBLM活動家や彼の母親、また一部有名人が主張していますが、違っていたようです。また、ライト容疑者の最後に撮影されたInstagram上の動画では、黒い拳銃を所持しているのを見ることができます。

 ライトの死亡現場は、昨年5月に黒人男性ジョージ・フロイドの死亡現場からわずか16キロしか離れておらず、抗議活動はミネソタ州をはじめ、全国に広がりつつあるようです。

 発砲した女性警官の家が抗議活動によって完全に破壊され、12日深夜、一家4人が家を離れました。その女性警官と現地警察トップは13日に辞職し, 翌日14日、女性警官が過失致死容疑で逮捕されました。

 前回、フロイド家族のために2700万ドルの賠償金を勝ち取った弁護士は今回、ライト家族側の代表を担当しています。

(新時代Newsより転載)