ミャンマーの最大都市であるヤンゴンの市街地の反クーデターデモ(ツイッター動画のスクリーンショット)

 フランス通信社によると、アウンサンスーチー氏によって形成された国民民主連盟が組織したミャンマー連邦議会は声明で、「我々は18万件もの、国軍による大規模な人権侵害の証拠を手に入れた。そのうち540件の法外処決、酷刑、不法拘束及び平和な抗議に対する不当な武力行使が含まれる」と述べた。

 同議会は、弁護士を派遣して国連の調査員と、ミャンマー国軍が犯した暴行を議論する意向だという。

 ミャンマー国軍がグーデターを起こしてから、ミャンマー治安部隊がゴム弾と実弾でデモ集会を排除し、少なくとも581人の死者、3500人が逮捕された。そのうち2750人はいまだに釈放されていない。ミャンマー治安部隊は7日、ミャンマー北西部にある町カレ(Kale)で再び民主を求めるデモ抗議者に発砲し、少なくとも13名の死者が出ており、複数名が怪我を負った。

 国連のトーマス・アンドリュース特別報告者(ミャンマー人権問題担当)はソーシャルメディアで、ミャンマー国軍が対戦車擲弾(RPG)、機関銃及びその他の戦争武器を用いて民衆を鎮圧していると明らかにした。「このような狂った行為は止めさせなければならない。軍政府の収入と武器を断ち切るために、直ちに武器輸送への制裁を実施すべきだ」

 アンドリュース氏は「国際的に協力して、困っているミャンマー国民を支援し、軍政府の責任を追及することを急ぐべきだ」と強調した。

(翻訳・北条)