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 米メディアによると、3月18日、ジョージア工科大学に勤めている華僑教授張継坤は、ビザ捏造と電信詐欺で大陪審に起訴された。他にもう一人の中国人余建軍も起訴された。

 張継坤(73歳)はジョージア工科大学計算機科学部の教授である。同大学は張教授の職務をすべて停止し、裁判結果によって後の手続きを進めると声明で述べた。

 張継坤と同時に起訴された余建軍(53歳)は、かつてベル研究所とジョージア工科大学で研究員を務め、後に中国深圳き拠点を置く「ZTE(中興通訊)」という通信設備の開発および生産を事業とする会社の米ニュー・ジャージー州の責任者を務めた。

 2人が起訴された理由は、一部の中国人がJ1ビザ()を取るのに、張継坤は教授という職務上の便宜を利用し、学術交流という名目で訪問学者の身分を捏造するのに荷担した。ビザ申請データでは、張継坤のいるジョージア工科大学で研究プロジェクトに携わると書いてあるのにもかかわらず、J1ビザを手に入れたこれらの中国人は余建軍が取り締まっているZTEのニュー・ジャージー州にある研究センターに勤めた。

 これらの人は米大学プロジェクトの名目でZTEに勤めた。また、ZTEはかつて米国の法律に違反し、米国産の部品をイランに輸出したことで制裁されたことがある。

 起訴された張継坤と余建軍は二人とも虚偽の書類を提供し、中国人がJ1ビザを取得するのに荷担した。

注:J1ビザは主に研修や技術の向上を目的とし、教育・科学・芸術の分野における人材、知識、技術の交流を促進するためのビザである。

(翻訳・北条)