アイスランドの火山(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 アイスランドでは、過去3週間で4万回以上の地震が発生した。科学者は火山噴火が近い前兆ではないかと推測している。

 アイスランドは火山や地震の多い国であり、特にレイキャネース半島は火山や地震の多発地である。台湾の中央通訊社によると、2月24日以降、4万回以上の地震が発生しており、昨年記録された地震総回数を上回っている。

 火山観測ウェブサイト「Volcano Discovery」のデータによると、マグニチュード4以上の地震の多くは、深さ10キロメートル程度の浅い地震であった。

 アイスランド気象庁(IMO)の職員であるサラ・バルソッティ氏は、これほど頻繁な地震活動はアイスランドでも非常に珍しく、中には震度5.7に達した地震もあったと述べた。

 アイスランド当局は3月初め、レイキャネース半島の火山が近々噴火する可能性があると警告したが、大量の灰や煙が噴出する可能性が低いため、国際的な航空輸送への支障や、地域の重要なインフラにダメージを与えることはない。

 レイキャネース半島付近の人々は、アイスランド当局が事前に避難勧告を出してくれると信じており、噴火が迫っていても恐れないが、夜に地震で目が覚めて、よく眠れないのが大きな問題になっていると述べた。

 アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルでの火山は2010年の噴火で10万便以上のフライトが欠航し、数百人もの住民が避難した。

(翻訳・徳永木里子)