現在78歳のバイデン氏は米国史上最高齢の大統領である。最近、アメリカの有権者の間では、彼の健康状態や仕事ができないのではないかという懸念が広がっている。

 大統領就任から50日が経過しても、バイデン氏はまだ全面的な記者会見を行っておらず、アメリカ人の半数が彼の職務遂行能力を疑っている。

 最新のラスムソン・レポート(米大手世論調査会社)によると、アメリカの有権者の5割が、「ジョー・バイデン氏は身体的も精神的にも米国大統領の仕事をこなす能力があるとは思えない」と答えた。

 また、48%の人がバイデン氏を信頼していると答えているが、彼が仕事をこなせると確信している人は34%に過ぎず、14%は自信がないと答えた。

 スコット・ラスムセン氏は、その理由として、バイデン氏が記者会見を拒否しているからだと述べた。彼は少数の記者としか交流しないが、時々話のつじつまが合わないため、批判を招いた。

 2020年の大統領選期間中、バイデン氏は国民から何度も精神状態を疑われてきた。彼自身も公の場にあまり姿を見せないだけでなく、選挙集会にもほぼ参加せず、ネット上でのスピーチも少ないため、大統領選に出馬しているようには全く見えなかった。限られたメディアのインタビューでは、バイデン氏はしばしば、舌足らずな発言や深刻な記憶障害を起こしていた。

 彼の支持者がショックを受けているのは、これまで議会に出てバイデン時代の始まりを宣言し、政権計画を語っていないことである。

 評論家のポール・ベダード氏は、2020年の米大統領選における世論調査で、多くの有権者はバイデン氏が任期終了前に辞任するのではないかと懸念しているのを受け、彼が表舞台から遠ざかっていることは驚くべきことではないだろうと述べた。

(看中国記者・理翺/翻訳・藍彧)