(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 なぜか夜中に目が覚めてしまう人がいます。それ以来、夜の睡眠の質が急落し、眠気もなくなってしまいます。この状態が続くと、睡眠障害を引き起こすだけでなく、日中の活動にも影響します。では、原因は一体何でしょうか?

 ここで一緒に理解していきましょう。

 1.情緒不安定、内分泌の不調

 情緒不安定は誰にとっても避けられないものであり、気分が悪いと不眠症に陥るだけでなく、眠りについた後に、突然目が覚めることもあります。うつ病の患者は特に当てはまり、日頃から大きな精神的ストレスを抱えているため、内分泌や神経に直接影響します。内分泌系のバランスが崩れると、睡眠の質に影響を与えます。そのため、多くの人が夜中に目が覚めてしまい、その後中々眠りにつけないのです。これには先ず、心の調整から入らなければいけません。

 また、更年期の女性は朝の3時又は4時に目覚め安い傾向にあります。女性の更年期は体内のエストロゲン分泌の低下により、代謝障害や自律神経の機能障害を引き起こし、夜間の睡眠の質を著しく低下させます。

 2.メラトニン分泌の減少

 睡眠の質を改善するには、メラトニン分泌を正常なレベルに維持する必要があります。しかし、年齢を重ねる毎に、体内のホルモン分泌も低下するため、睡眠の質は低下し続けます。

 若い人が早朝に目覚めることが多い場合も、メラトニン分泌の低下が原因である可能性があります。人体のメラトニン分泌は夜に増加します。しかし、現代の人々は携帯を肌身離さず持っており、寝る前にもいじる習慣がついているため、寝る時間が遅くなったり、眠れなくなっています。光の照射はホルモン分泌を抑制します。特にライトを付けて寝るのが好きな人は、ライトが強いほどメラトニンの分泌が少なくなります。

 3.神経衰弱

 神経衰弱は、高齢者だけでなく、脳を酷使する若者にも起こります。夜寝ている時に、あれこれと考えることで脳神経が異常に活発になり、眠りにつくのが難しくなります。たとえ眠りについても、眠りは浅く、脳がまだ活発なため、夢を絶えず見て、簡単に目が覚めてしまいます。特に朝の3時か4時以降は、眠りにつくのが困難となります。

 4.心理的プレッシャーが比較的高い

 今社会の変化は著しく、大きな心理的な圧力につながっています。若者は仕事が原因でストレスが大きいです。日中は興奮状態にあり、さまざまな些細なことに気を配り、知らない内にストレスを蓄積させています。睡眠時の反応が最も明確であり、中々寝付けず、眠っていても睡眠の質は良くありません。

 また年配の方で、家庭の些細なことが原因で一晩中眠れない方もいます。年配の方は悩みを自身で抱え込みやすいため、睡眠の質も難しくなります。

 5.喘息又は心臓病

 夜眠っているときに喘息が発作すると、苦しくて起きてしまいます。ベッドの上に横になっているとき、粘液は通常より呼吸管に蓄積する可能性が高いです。そのため、肺への圧力が高まり、呼吸が苦しくなって、夜中に目が覚めてしまいます。眠りについてから2時間以内に喘息が発作した場合、心臓病や心不全の早期警告である可能性があります。この場合、すぐに病院に行き、適切な治療を受ける必要があります。

 気持ちよく睡眠するためにやっておくこと

 1.寝る前に優しい音楽を聴く

 普段よく眠れないときは、寝る前に優しい音楽を聴いてみてください。音楽を聴きながら、ゆっくりと体の力を抜き、精神をリラックスさせ、他のことを考えないようにすることで、睡眠の質を上げ、健康に役立ちます。

 2.足湯でリラックス

 よく眠れず、毎回深夜3時か4時に起きる場合は、眠る前に足湯に浸ってリラックスすることで、睡眠の質を高めることができます。浸りながら足にマッサージを加えるのもおすすめです。通常10分以上浸かることで体がリラックスして、よく眠れるようになります。

 3.温かい牛乳を飲む

 温かい牛乳は体をリラックスさせ、睡眠に役立ちます。牛乳を飲んですぐに寝るのではなく、寝る30分前に飲むことをおすすめします。

 昨今、多くの人がプレッシャーに晒され、睡眠の質が落ちています。そのため、自身で瞑想、ヨガ、呼吸訓練などによりストレスを解消し、少しずつ睡眠の質を上げていく必要があります。自分で上手く調整ができない場合は、医師の診断を受け、指導に従って対症療法を行うことでも、良い効果が得られます。

(翻訳・神谷一真)

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