ホワイトハウスで演説を行うトランプ大統領(イメージ:YouTube動画のスクリーンショット)

 米国時間1月11日夜、ドナルド・トランプ大統領は突然、ワシントンD.C.で1月11日から24日までの13日間を「緊急事態」と宣言した。当該期間は米大統領就任式の1月20日を含む。ホワイトハウスの声明で、緊急事態宣言をした理由は、「ワシントンD.C.に緊急事態が存在する」とし、第59回大統領就任式では「緊急事態を招いた」としている。同声明では、国土安全保障省(DHS)などの緊急機関は「災害救援活動の調整」を行うことを認めている。

 この発表はホワイトハウスのホームページに直接掲載された。これまで、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアがトランプ大統領のユーザーアカウントを永久に凍結し、主流メディアがトランプ大統領のプレスリリースを事実上ブロックしている。

 以下はホワイトハウスのウェブサイトが公開した声明全文の和訳。

ドナルド・J・トランプ大統領、コロンビア特別区の緊急事態宣言を承認

 本日、ドナルド・J・トランプ大統領は、1月11日から2021年1月24日までの間、コロンビア特別区(ワシントンD.C.)の非常事態を宣言した。第59回大統領就任式に伴う緊急事態のため、同区の対応を補完するための連邦政府の支援を命じた。

 大統領の行動は、国土安全保障省(DHS)、連邦緊急事態管理庁(FEMA)に権限を与え、緊急事態によって引き起こされた住民への不便と苦痛を軽減することを目的としたすべての災害救援活動を調整し、「スタッフォード法」第五章により認可された必要な緊急対策に適切な支援を提供し、人命を救い、財産と公衆の健康と安全を守り、コロンビア特別区における災害の脅威を軽減または回避することを承認するものである。

 具体的には、連邦緊急事態管理庁は、緊急事態の影響を軽減するために必要な機器や資源を識別し、起動し、必要に応じて提供する権限を与えられている。緊急保護対策は、連邦政府の直接支援に限定され、100%の連邦資金で提供される。

 国土安全保障省連邦緊急事態管理庁のピート・ゲイナー長官は、被災地における連邦復興活動の連邦調整官としてトーマス・J・ファーギオーネ氏を任命した。

 詳細については、メディアの方はFEMAニュースデスクに電話または電子メールでお問い合わせください。

ピート・ゲイナー氏について

 発表で言及されたピート・ゲイナー氏は、米国の認証を受けた緊急対応担当官。彼は FEMA の管理者であり、2019年3月8日にトランプ大統領から同庁の管理者代行に任命され、2020年1月16日に管理専員に昇進した。

(翻訳・藍彧)

英文原文:
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/president-donald-j-trump-approves-district-columbia-emergency-declaration/

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