南極の風景(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 現地時間12月10日午後9時過ぎ、台湾宜蘭で地震が発生した。中央気象局の資料によると、台湾は環太平洋地震帯に位置し、地震活働が頻繁で、年間4万回近くの地震が記録されている。雪の多い南極大陸では最近異常現象が発生し、わずか3カ月で3万回を超える地震が発生した。9月だけでも1日に1000回くらい揺れ続けた。

 自由時報によると、チリ大学の研究結果、8月末以降、南極で3万回以上の地震が発生した。同大学の国家地震研究センターによると、サウス‧シェトランド諸島と南極半島の間のブランスフィールド海峡では小さな地震が多いが、一度震度6規模の強震が発生した。この海峡には複数のプレートがぶつかり合い、しばしば地震が発生しているが、過去3ヵ月間の地震の頻度は異常であった。

 研究センターによると、南極大陸では9月に1日に1000件を超える地震が発生し、頻繁な揺れで海峡が年間15センチの速度で拡張している。従来の拡張速度は年間7~8センチメートルで、これはサウス・シェトランド諸島がより速い速度で南極半島から分離していることを表している。南極半島は地球温暖化が最も速い場所の一つであるが、学者は、地震がこの地域の氷にどのような影響を及ぼすのかは分かっていない。

(翻訳・柳生和樹)