民主党のバイデン候補(Wikimedia Commons / Gage Skidmore from Peoria, AZ, United States of America, CC BY-SA 2.0

 大統領選で、米民主党の不正行為が露呈したことを受けて、北京は「バイデン・プロジェクト」を密かに立ち上げた。 香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストによると、バイデン陣営は北京と積極的に連絡を取っているという。

 香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)11月15日の報道によると、大手メディアがバイデン氏の大統領選挙での勝利を発表したことを受け、米中の関係が修復されつつあるという。 同紙は、このような準公式な交流は、主に元役人やシンクタンクの学者、ビジネスリーダーを介して行われていると指摘した。

 退役した共産党空軍大佐で北京航空大学教授の王湘穂氏がこのほど、非公開討論会でバイデン陣営と中国の接触を明らかにした。 同氏は「米中関係の悪化で数カ月間中断していたこれらの交流が徐々に回復しつつある。民主党側の関係者を中心に連絡を取り合っている。バイデン氏にコンタクトを取っている人々が最近、両国の関係を改善する方法を議論するために共産党のシンクタンクに連絡していた」と述べた。

 報道によると、中国政府の顧問は、バイデン陣営のカート・キャンベル氏、ジェイク・サリバン氏と会談し、両国の関係改善に意欲を示したという。

 米国政府の記録によると、バイデン氏の中国共産党に対する態度は、2013年後半の訪中後、さらに軟化したという。バイデン氏による2014年10月、ハーバード・ケネディ・スクールでの演説では「中国(共産党)に成功して欲しい。なぜなら、彼らの経済における成功は我々の利益にもなる」と述べた。彼の態度は中国共産党との関係を発展させるという明確なものだ。

(看中国記者・苗薇/翻訳・北条 )