中印国境で対峙しているインド軍と中国軍の兵士(YouTube動画のスクリーンショット)

 中国とインドの関係が緊張している中、10月19日、インド側はインド領内に侵入した中国兵を捕まえたことに対し、「環球時報」編集長の胡錫進は、この中国兵が「道に迷った」だけであると主張した。

 インド政府は19日、インド軍がラダック東部でWang Ya Long(音訳:王亜龍)という名の中国兵を逮捕したと発表した。

 インド側は、中国兵に酸素や食料、防寒着などの医療支援を提供し、極高地での過酷な天候から身を守るための対策が施されたと報じた。

 インドのメディア「India Today(意訳:今日のインド)」は、浙江省出身で武器の修理を担当する装甲兵(伍長の階級を持つ中国兵)が、事件当時、軍事や民間の文書を携帯していたと報じた。インド当局は、彼がスパイ活動をしていたかどうかを調査している。

 中国共産党の公式メディアである「環球時報」は、今回の事件は単に道に迷ったことによるもので、中印双方の新たな緊張を招くことはないと強調した。胡錫進はまた、インドメディアの最新ニュースによると、インド側はチュシュル・モルドで中国兵を返還すると述べた。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・藍彧)