民主党のバイデン候補(Wikimedia Commons / Gage Skidmore from Peoria, AZ, United States of America, CC BY-SA 2.0

 民主党のバイデン候補の息子であるハンター・バイデンのメール内容は、引き続き多方面から注目を集めている。米国メディアの最新の報道によると、それらの電子メールには、ハンター氏と中国最大の民間エネルギー会社との取引に関する内容も含まれている。さらに、贈賄の罪で処罰された中国官僚とハンター氏の関係も浮かび上がってきた。

 中国企業と深いつながり

 ニューヨークポスト10月15日の報道によると、2017年5月13日にハンター・バイデン宛てに送信された「期待(Expectations)」というタイトルのメールには、名前が明かされていない会社の6人の「給与待遇」の詳細情報が載せられていた。メールの内容によると、ハンター・バイデンが「主席または副主席」になるかは「CEFC」との協議によって決まるとされた。この「CEFC」は巨大複合企業体である「中国華信能源有限公司(中国華信能源、チャイナ・エナジー)」を指しており、ハンター・バイデンの給与が「850」として提示された。さらにハンター氏のオフィスに関する要望は追って詳しく説明するとのことだった。

 同メールには、新会社の「株式」の80%が、イニシャルのみで表された4人、および3人の受信者に均等に分配されるという「臨時協議」の概要も記載されている。文面からイニシャル「H」はハンター・バイデンを指しいると推測できる。またメールには、「Jimは10を保持する」、「H(バイデン)」は「『the big guy(ある大物)』に代わって10を保持する」と記載されているが、最新の情報によると、「あの大物」の身元はバイデン候補本人だとされている。

 さらに、メールには、「何か問題があれば、随時詳細をZangに報告する」と記されており、「Zang」は、CEFCの元取締役・臧建軍(Zang JianJun)を指していることは明白である。

 ハンター・バイデン氏が2017年8月2日に送信したもう一通のメールには、中国華信能源と3年間の顧問契約を締結し、毎年「紹介費のみで」1000万米ドルを受け取ると記載されている。

 2017年8月1日の手書きメモを撮影した写真には、「ハドソンウエスト(Hudson West)」という会社の所有権が、ハンター・バイデンが管理する会社と「主席」と呼ばれる人物の会社に50%ずつ所有されることが書かれていた。 ロン・ジョンソン上院議員とチャック・グラスリー上院議員が9月に発表したハンター・バイデンの海外事業に関する調査報告書によると、アイオワ州にある「ハドソンウエストIII」という会社のクレジットカード記録には、ハンター・バイデンとその叔父のジェームス・バイデン、妻のサラ・バイデンが、Apple Inc.の店舗、薬局、ホテル、モールで、航空券や複数のアイテムを含む、10万ドル以上の価値のある「豪華な商品」を購入したと記されている。

 米国上院は、新たに公開されたハンター・バイデンの電子メールについて調査すると発表した。

 贈賄官僚の「法律顧問」

 今回公開されたメールには、贈賄で逮捕された香港官僚・何志平が100万ドルでハンター・バイデンを「プライベートの法律顧問」として雇用する契約書も含まれている。

 何志平は前述の中国華信能源の取締役・葉簡明の部下であり、アフリカ政府当局者に賄賂を贈ったとして、米マンハッタン連邦審査員から3年間監禁を科せられ、香港に強制送還された。

ハンター・バイデンと葉簡明:

(看中国記者・聞天清/翻訳・北条)