中華民国国軍の空軍基地が指示を受けて、直ちに戦機を派遣して侵入敵軍に対戦する。(イメージ:フェイスブック動画のスクリーンショット)

 近日、中国軍が4回連続台湾西南空域で演習を行い、台湾海峡との緊張感を増した。台湾の中華民国国軍は防御能力を高めるため、22日朝から「合同防空戦訓練」を実施した。

 台湾中央社によると、中国の軍用機や軍艦は最近、頻繁に台湾西南防空識別区(ADIZ)や台湾海峡を侵入し、地域の平和と安定を深刻に損なっているという。

 中国軍の挑発的な行為に対抗して、台湾の中華民国国軍は22日朝から「合同防空戦訓練」を実施した。軍事ニュース通信社によると、中華民国の厳徳発国防長官は「中国軍の脅威は日に日に増しており、三軍は国の領土主権と民主自由を断固として守る」と強調した。

 また、今回の訓練は模擬実戦形式で、架空の敵機が空を飛び、実際の戦闘で三軍の実力を試す。演習において、台湾全土の空軍基地が指示を受けて、直ちに戦機を派遣して侵入敵軍に対戦する。海軍戦艦及び各種の対空ミサイル兵器の装着準備も含まれている。

 民進党は22日に、中国軍による台湾海峡の緊迫感増強に対し、台湾海峡の領空と領海は台湾の譲れない主権の範囲内であり、中国軍の軍事演習場ではないと、中国当局に厳重に注意すべきだと示した。

(翻訳・北条)