台湾の民主と自由を絶賛する中国人気ネットユーザー(YouTube動画のスクリーンショット)

 台湾人の妻に会いに、2ヶ月以上台湾に滞在している中国の有名なネットユーザーSimon Yu氏が最近、台湾の高度な自由を称賛したYouTube動画を投稿した。「台湾はアジアで最も自由な場所の一つ」と動画で公言した。しかし、8月26日に中国大手SNSプラットフォーム微博(ウェイボー)のアカウントが「永久削除」されていたことを明かした。

 Simon Yu氏は台湾で2ヶ月間生活した体験を楽しそうに語っている動画をYouTubeに上げた。動画で台湾の一番の魅力は「国民は高度な自由を享受している、台湾で生活するのはとても安全で、法律を守っていれば誰にも危害を加えられない」と称賛したことがネットユーザーで大きな反響を呼んだ。

 8月26日、Simon Yu氏は「台湾で七夕を過ごす」というハッシュタグと「My Chinese social media account is permanently gone(私の中国のソーシャルメディアアカウントは永久に削除された)」というサブタイトルの最新動画をアップロードし、微博アカウントが削除された経緯を語った。彼の微博アカウントが15日間ブロックされ、その間はメッセージを投稿できず、他人の投稿を読むことしかできないことに言及した。微博アカウントは数週間前に一度ブロック解除されたが、「つい数日前に永久削除された」という。

 Simon Yu氏によると、彼の微博が15日間ブロックされたときは、「投稿した内容が関連規定に違反した」というシステムメッセージが出たが、具体的な説明はなかったという。永久削除されたことについて、家族と「他人を侮辱しない限り、中国のネットで外国と同じく自分の意見を自由に述べられるか」という意見の相違があったため、意図的に特定のメッセージを送信した結果だという。家族の意見が間違っているとこを証明するために、微博で試しに(中国でタブーとされている)メッセージを投稿したら、2~3日後公式から説明もなく、微博アカウントが永久削除された。

 Simon Yu氏の微博アカウントが削除された実情を明かしたYouTube動画に、ネットユーザーから「極権国家においては、少しの雑音も許されない」「多くの台湾人は中国共産党が真実を語る者を嫌うことを知っている。言論統制は日常茶飯事だ」「世界は限りなく広く、中国共産党政権下の中国に帰らないでください」などの書き込みが相次いでいる。

 「間違いなく、中国共産党があなたのやった正しいことに恐れを感じていることを証明した」「思想を統制する微博を失ったが、代りに世界中の自由を手に入れたことを祝福する」「あなたのチャンネルを購読したばかりだ、すばらしい動画を保存する」など励ましのコメントも多く見られた。

(翻訳・藍彧)