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 武漢肺炎ウイルス(新型コロナウイルス)は、胎盤を通して、母子感染する恐れがあるという見解が示されました。

 台湾の「三立新聞台」の報道によると、7月15日の、台湾中央伝染病指令センターの記者会見で、陳時中・司令官は国際的な感染は、緩和するどころかより深刻化しており、現在、母子感染の第一例が報告されたと強調しました。フランスでは、男児が胎盤伝染で武漢肺炎ウイルスに感染し、神経症状を現れたため、医師らは妊婦に予防を強化するように、注意喚起しました。

 「希望の声(Sound of Hope)」によると、武漢肺炎ウイルスの母子感染に関しては、台湾に先立って、ドイツ疾病管理のロベルト・コッホ研究所(RKI)が指摘しました。しかし、武漢肺炎ウイルスの、母子感染の十分なデータがないため、まだ正確な回答ができないと強調しました。

 小児科の救急集中治療医である、呉昌腾教授はフェイスブックで、フランスの症例について、情報を提供しました。フランスの23歳の母親は、妊娠後期(35週)に武漢肺炎ウイルスに感染し、発熱と激しい咳を発症し、今年3月24日に、入院しました。検査の結果、陽性でした。母親が入院してから3日後、胎児の子宮内圧迫の兆候が現れ、直ちに、帝王切開が行われました。その後の検査で、新生児は武漢肺炎ウイルスに感染していたと診断されました。

 研究者は完全な証拠連鎖を提供しました:

(1)胎児母体にウイルス血症があります。
(2)免疫組織の化学染色は、胎盤に高いウイルス含有量が、あることを示せば、胎盤感染の存在を示しており、胎盤が炎症を起こすことに、つながっています。
(3)胎盤感染後の新生児にはウイルス血症があります。

 以上の感染の証拠の連鎖で、研究者らは、武漢肺炎ウイルスは、胎盤を介して感染し、男児の胎内では、すでに感染していることを実証しました。そのため、呉昌腾医師は、妊婦に感染防止策を講じるように、注意喚起しました。

【翻訳編集】Visiontimesjp News