羅冠聡・周庭・黄之鋒(パブリック・ドメイン)

  6月30日、全人代常任委員会が香港版国家安全法を可決した後、羅冠聡、黄之鋒、周庭ら香港衆志(デモシスト)の主要メンバーがフェイスブック(FB)で脱退を発表し、香港衆志はその後解散となった。3人はそれぞれ個人として香港の自由のために抗議し続けると表明した。

  香港衆志は、2016年に香港の自決権を掲げ、結成された政党である。羅冠聡が党首、黄之鋒が事務局長に勤める。昨年には逃亡犯条例改正案に反対する運動を率いた。6月30日に香港国家安全法が可決されたことにより、同日、黄之鋒や周庭ら主要メンバーが次々に香港衆志からの脱退を表明し、組織としても解散することを決定した 。

黄之鋒:香港人がいる限り、中国共産党が怯えるだろう

 事務局長を務めた黄之鋒はFBでチームメイトの絶え間ないサポートに感謝の意を表した。香港の人々がいる限り、中国共産党は香港を常に恐れ、警戒し、世界も香港に関心を払っていることを信じ、「彼ら(中国共産党)が私を黙らせ、この土地から抹消するまで香港という家を守り続ける」と述べた。

羅冠聡、抗議は止まない

 香港衆志の党首羅冠聡は、香港人に盲目的に絶望したり、簡単に諦めたりしないように呼び掛けた。「誰もが自分の能力範囲内で戦うことができ、誰もが自由への追求を止めることができない。香港人の抗議は終わることがない、より断固とした態度で継続する」と示した。

周庭、生きていれば希望がある

 香港衆志創設メンバーの一人である周庭は、脱退することを「重く、仕方のない決定である」と表した。「絶望の中にいても、強く生き続けなければならない、生きている限り、希望が見える」と皆を励ました。

​​​​​​​(翻訳・北条)