米国メディア「NBCニュース」はこのほど、中国の習近平総書記はAPECでバイデン米大統領との会談で、中国共産党(以下、中共)が台湾を統治する意向を明確に示したと報じました。

 「NBCニュース」12月23日の報道によると、習氏は非公開の演説で率直にバイデン氏に対し、中国は台湾を統一する過程が平和的に進むことを望んでいるが、いかなる外国勢力が台湾統一を妨げようとすれば、中共は軍事力を行使するだろうと述べました。

 現在、米国側は、中共の最近の台湾政策と国内の経済状況を踏まえ、習近平が2025年に台湾を統一する計画を立てていると見ています。報告によると、バイデン政権は「中共との軍事衝突を避けようと積極的に努めている」とのことです。

 一方、一部の評論家は、この動きが中共の軍事行動を激化させる可能性があると指摘しています。なぜなら、バイデン政権の外交政策の弱さが、ロシアによるウクライナ侵攻や中共による南シナ海全域への嫌がらせなど、米国の多くの敵による侵略性を増す原因となっているからです。

 報道によると、中共は現在、米国から数十億ドル相当の知的財産を盗み、メキシコの麻薬カルテルにフェンタニルを供給し、米国主要都市で薬物が氾濫するなど、さまざまな面で米国に脅威を与えています。

 米国サウスカロライナ州の共和党上院議員リンゼー・グラム(Lindsey Graham)氏は、民主党と共和党に中共による台湾への脅威に立ち向かうよう呼びかけました。

 グラム氏は「報道で指摘された問題は気がかりだ。民主党と共和党の上院議員と協力し、二つの行動を迅速に行う。まず、台湾に強力な国防予算を立て、次に、中共による台湾侵攻への制裁案を起草する。中共が台湾を侵攻した場合、中国に厳しい制裁を科す」と述べました。

(翻訳・吉原木子)