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ドイツの連邦行政機関の警告

 ドイツ最大の経済新聞であるハンデルスブラット(独:Handelsblatt、ドイツ経済新聞と呼ばれることもある)によると、中国に行くとき、安全の問題に気を付けなければならない。ドイツの連邦行政機関は次のようなアドバイスを公開した。中国で滞在中にパソコンやプリペイドカード式の使い捨て電話を買ったら、滞在中に不必要なデータはそのPCやスマートフォンの中に保存しないほうが良い。帰国後、デバイスに対しウィルス検査を行うか、システムを再インストールすることを勧める。もちろん、捨てることが一番安全だ。

 ドイツの連邦行政機関によると、観光者が中国の新疆ウィグル自治区経由で中国に入国する時、中国国境警察は外国人観光者のスマートフォンに監視アプリをインストールする。この監視アプリが自動的にスマートフォンを検査する。データが流出する場合もある。

英米の警告:中国に行く場合に携帯電話を持たない

 イギリス紙「デイリー・メール」によると、5月11日イギリスの情報機関MI6の元長官・サー・リチャード・ディアラヴ氏(Sir Richard Dearlove)が「中国のファーウェイがイギリスの5Gネットワークの建設に参加する場合、イギリスの安全性は保障されない」と警告した。リチャード・ディアラヴ氏はビジネスマンが中国に行くとき、よく使っている携帯電話を持っていかないようにと勧めた。

 イギリスのインターネットセキュリティ会社Crossword Cybersecurityのマネージャーは、「もし私が中国に行く場合に、自分のよく使っているiPhoneやiPadを絶対に持たない。使い捨て携帯を持って行くべきだ」と言った。

 数年前米国政府の職員は「中国でMacBookやiPhoneを使う時、その中の連絡先、スケジュール及びメールなどのデータがすぐ中国スパイに盗まれた」と述べた。

 2018年12月23日、米国国家防諜機関の機関長を務めているウィリアム・エバニーナ(William Evanina)氏は、「中国に旅行する時、あるいは他の国に位置する中国国営ホテルに泊まる時、持っている電子デバイスはいつも中国政府に監視されていた」と言った。

 米国のマティス国防長官は2018年6月26日から28日まで中国を訪問した時、中国によるスパイ行為に対抗するためハッキング対策を講じ、その一環として電子デバイスを現地で処分した。

(翻訳・宛 漣音)