南アフリカへの訪問が終了後、習近平総書記は北京に戻らず、直接新疆に視察しに向かった。習氏は新疆で少なくとも8回「安定」に言及した。一部の分析家は、習氏は北京が安全でないことを憂慮して、安全保障を整えてから帰ると分析した。

 中国公式メディアの報道によると、習氏はウルムチでの演説で、社会の安定を維持することが最も重要であり、「テロと分裂に対する闘争」と「安定を促進する仕事」を結びつけるべきだと強調した。

 習氏はまた、「現在の発展と安定に直面する深刻な問題を解決する必要がある」と述べ、「長期的な計画も必要で、さまざまな根本的な矛盾や問題を解決する必要がある」と強調した。

 一方、習氏が側近まで新疆に集めたことも注目に値する。南アフリカに同行した蔡奇氏、王毅氏のほか、中央政法委員会書記である陳文清氏、公安部長である王小洪、中央組織部長である李幹傑氏なども会議に出席した。

 公式メディアの報道によると、習氏は24日に南アフリカを離れ、ヨハネスブルグからウルムチに直行した。習氏の今回の新疆訪問の目的も外界で憶測されている。一部の人々は、胡錦濤元総書記が黄海で暗殺されそうになった時、再びの暗殺の難を避ける為に、北京に戻るのではなく、直接雲南に飛び、すべてを整えてから北京に戻ったことを思い出した。

 時事評論家の岳山氏は、習氏が南アフリカから直接新疆に行き、8回も「安定」について言及したことから、国内の状況が非常に不安定であることを示していると分析した。

(翻訳・吉原木子)