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 日本の夏は暑い!高温多湿な毎日が続くと、いつの間にか疲れがたまり、だるさや食欲不振に襲われることがありますよね。季節変化に体がついていかない状態は、四季のある国ならではの悩みです。そんな暑い夏には、エアコンに頼る他に、暑苦しさを軽減するヒントがたくさんあるのです。その中の10のヒントをご紹介します。

1.自作「小型エアコン」

 夏に入って早々に冷房をつけると、自律神経が乱れやすくなり、手足の冷えや頭痛、体力の低下などの症状が現れてしまいます。そんな時は、エアコンを消して、「小型エアコン」を作ってみましょう。氷の入った大きなボウルや、冷凍の2Lのペットボトルを扇風機の前に置き、扇風機をつけます。氷がだんだん溶けて蒸発すると、扇風機から吹く風が普段より涼しくなります。

2.濡れたカーテンを掛ける

 カーテンを湿らせるか、濡れたバスタオルを窓の前に掛けると、吹いてくる風が水気を帯びて、涼しく感じられます。また、室外からの熱の45%をブロックできるため、カーテンやブラインドを選ぶ時は、反射性が強い「白」がお勧めです。

3.扇風機は窓に向かって吹かせる

 日中、部屋の中に熱が集まると、夜帰宅したらすぐに窓を開けて換気をする必要がありますよね。この時、扇風機を窓辺に置いて、熱い空気を窓の外に吹き出しましょう。これは空気の循環を加速し、外の冷たい空気を吸い込み、部屋を素早く涼しくすることができます。

4.冷水スプレーを活用

 空の香水瓶やスプレーボトルにお水を入れて冷蔵庫に入れましょう。暑いと感じた時、冷蔵庫から取り出し、手首にスプレーすると、手首に流れる血液を素早く冷やしてくれます。体全体にスプレーをかけると、全身を冷やすこともできます。

5.食べる量を減らし、食べる回数を増やす

 食事で食べる量が多ければ多いほど、それを消化するために体に必要な代謝熱「食事誘発性熱」も増加し、体が熱くなります。ダイエットには良い成果が期待されますが、暑い夏にはこれが夏バテにつながりやすいかもしれません。そのため、毎回食べる量を減らし、複数回に分けて食べることがお勧めです。特に、高たんぱく質の食品は、代謝熱を多く生成するため、摂取量を減らすように特に注意しましょう。

6.甘い飲み物を制限する

 夏と言えば、キンキンに冷えた炭酸飲料を連想する人が多いでしょう。しかし、要注意です。糖質は疲労回復に効果がありますが、甘い飲み物を飲みすぎると食欲不振を招きやすく、夏バテの症状を悪化させてしまいます。
 代わりに、「暖かいお茶」が夏に最適な飲み物です。体温中枢を調節し、心臓を強化し、利尿作用もあり、体内の余分な熱を尿と共に排出できますので、かえって涼しく感じられます。

7.水分補給に注意したい3つの時間帯

 夏が来ると、水分が不足しがちな「朝起きる時」「入浴後」「就寝前」の3つの時間帯では、適時に水分補給を心がけましょう。体内の水分が失われ、体温が急激に上昇し、脱水症状を防ぐためには、1日あたり1.8~2.0リットルの水を飲むことを目標にし、水分が多く含まれるスイカなどの果物を食べることもお勧めします。

8.綿の服を着る

 綿の服は発汗性に優れており、汗が蒸発することで涼しく感じられます。また、淡色の服は光をより多く反射するので、薄くて淡色の綿の服を多く着用することをお勧めします。
 なお、肌と空気の接触面積を増やし、熱を放散しやすくするためには、襟が大きく、ワイドシルエットの服を選ぶようにしましょう。

9.シャワーは温水で

 「冷水シャワー」は涼しく感じられそうですが、冷水シャワーを浴びた後、体はシャワーで失われた熱を補うためにより多くの熱を生成し、かえって暑く感じてしまいます。そのため、寝る前には、体温より少し低めの温水でシャワーを浴びることをお勧めします。

10.十分な睡眠をとる

 「夏バテ」を解消するには、睡眠の質がとても重要です。就寝1時間前くらいに牛乳を飲むなどの食事療法や催眠療法で、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。

 以上、暑い夏を快適に過ごす10のヒントを紹介しました。これらのヒントを参考にして、涼しくて楽しい夏を過ごしましょう!

(翻訳・宴楽)