中国の多くの地域で高温と豪雨に見舞われ、その中で江西省では農作物の被害面積が63.9万ムー(1ムー は約6.667アール)に達し、深刻な被害を受けた。


 中国メディアによると、江西省では強い雨が1週間続き、多くの地域で河川の水位が急上昇している。今回の洪水で江西省の79の市、県、区で39.7万人が被災し、5,288人が緊急避難した。農作物の被害面積は63.9万ムーに達し、直接的な経済損失は4.2億元(約83.2億円)に上ったという。

 今回の極端な天候は、洪水だけでなく高温も伴っている。中国気象局は26日、引き続き高温の黄色警報を発令した。北京、天津、河北省、山東省北部などの地域で35〜36℃の高温が予想されており、その中でも北京、河北省の一部地域では最高気温が37〜39℃に達する見込み。また、内モンゴル内モンゴル自治区南東部の一部地域では最高気温が40℃に達する可能性もあるという。

 中国メディアによると、ここ数週間、広西チワン族自治区の田んぼの魚や南通市の農場の数千頭の豚が極端な高温で死亡したという。天津市消防当局は、熱中症になった豚に水をかける措置を取るよう通知を受けた。また、当局は極端な高温と洪水が新疆西北部地域の小麦作物に被害を与える可能性があると発表した。

 首都師範大学教育科学学院準教授の李元華氏は希望之声とのインタビューで、「これは単なる天災ではなく、人災だと思う。これは中国共産党が長年、環境保護を重視しなかったことと、戦天闘地という闘争精神が自然を破壊し、生態系が変化した結果だ」と述べた。

(翻訳・吉原木子)