広東省広州市天河路で11日17時25分頃、乗用車が交差点に突っ込み、歩行者ら5人が死亡、13人がけがをした。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 広東省広州市天河路で11日17時25分頃、乗用車が交差点に突っ込み、歩行者ら5人が死亡、13人がけがをした。

 広州市の公安当局によると、車を運転していた男性(22、広東省掲陽出身)は事故現場で拘束され、事故の原因を調べているという。

 ネットユーザーが投稿した動画には、大勢の歩行者が行きかう横断歩道に黒いSUVが猛スピードで突っ込み、多数の歩行者がはねられた。事故を起こした後、車を運転していた男性が車から降りて、紙幣のようなものをばらまいていた。

 注意に値するのは、男性が拘束された時、広東語で「お巡りさん、私は実際とても善良で、黄坤明(こう こんめい)が私の叔父だ」と何度も言った。

 公開資料によると、黄坤明は現職の中国共産党中央政治局委員、広東省委員会書記だという。
現場にいたネットユーザーは「現場では、加害者が平気で弁護をしていたが、被害者の遺族たちは、胸が張り裂けそうに泣いていた」、「ある女の子が即死した。その子の母親は、私が娘に新しい服を買いに連れて来ただけなのに、どうして私たちにこんなことが、・・・と泣きながら叫んだ」と現場の様子をコメントした。

(翻訳・吉原木子)