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 中国で深刻な感染拡大によって、全国各地で薬不足が起きている。内モンゴルでこのほど、解熱剤が手に入らない市民は、仕方なく動物用医薬品「アセトアミノフェン」を子供に飲ませた後、子供が薬物中毒になった。

 中国メディアの報道によると、2022年12月中旬、内モンゴル赤峰市寧城県に住んでいる王さん一家は、新型コロナウイルスに感染した後、相次いで発熱した。しかし、村で解熱剤が手に入らないため、王さんは仕方なく、息子と娘に動物用医薬品「アセトアミノフェン」を飲ませた。その後、子供は吐き気や黄疸などの症状が現れ、救急搬送されたという。

 地元病院の検査で、子供たちは「アセトアミノフェン」を飲んだ後、薬物中毒になり、トランスアミナーゼが基準値をはるかに超え、腎臓、肝臓機能の障害を引き起こしたことがわかった。一週間の入院治療を経て、トランスアミナーゼを低下させたが、子供たちは依然として重体で、2022年12月28日に急いで北京に転院した。幸いなことに、子供たちは北京で治療を受けた後、少しずつ良くなってきて、来週に退院する見込みだ。

 王さん一家の経験は微博「ウェイボー」で話題となり、「薬を適時に手に入れることができれば、こんなことがあるはずがない」、「当時、私たちはインドがコロナ対策に牛の尿を飲むことを嘲笑したが、現在、私たちは動物用医薬品を飲まざるを得ない。苦しんでいるのは庶民たちだけだ」とコメントした。

(翻訳・吉原木子)