(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 11月13日夜、香港荃湾区の嘉里物流センター付近、路上で倒れた血が流れている男が発見され、救急隊員が現場に駆けつけて応急処置をした。その男のケガ状況及び原因は不明。

 「反送中已核實資訊頻道(すでに確認した反送中運動の情報チャンネル)」によると、13日午後10時33分頃、黒服の男が葵福路で倒れているのが目撃された。切り倒されたとみられ、建物の外に捨てられたと疑われる。腹にタイルの跡が残り、救急隊員到着時には既に呼吸も心拍もなく、手足の骨折が明らかになっていた。

 「香港01」によると、該当負傷者は仁済病院に運ばれ、救急処置を受けた後、深夜約11時頃に不治が確認された。

 警察によると、死亡現場では遺書が見つかっていないという。初動捜査では、男が上のビルの階から転落したとみられ、死因は死体鑑識で確定する必要があるため、事件を「高いところから転落した」としている。警察によると、事件の男は30歳くらいの男性で、事件当時は黒い半袖の上着と黒いズボンを着ていたという。

 香港では「反送中」運動が5カ月以上続き、自殺や性的暴行、転落死事件などが相次いで伝えられ、国際的な懸念が高まっている。

 香港政府が発表した最新の報告によると、6月から9月まで、2537件の死体発見(入院前に既に死亡、及び入院後死亡の数含む)があり、直近3ヵ月の自殺通報件数は256件だった。

(翻訳・柳生和樹)

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