北京のトイレに「反独裁、反PCR検査」と「自由、投票、尊厳」が出現している。(王剣虹氏のツイッターより)

 中国共産党第20回全国代表大会中に、中国の多くの場所で、北京の四通橋で行われた習近平氏の退陣を求める抗議に使われたスローガンが、公共の場に出現している。

 英国在住の中国人人権擁護活動家、王剣虹氏はツイッターで、具体的な時間や場所とともに、中国国内で撮影したとされる4枚の写真を共有した。

 王剣虹氏によると、事件は2022年10月16日未明に発生したという。西安市内では、交通大学北門向かいのバス停、咸寧路の自転車シェアリングのチャージ窓口、興慶路のPCR検査ブース、八仙庵の路上駐車車両の窓などに、手書きのスローガンや張り紙がたくさん見られた。例えば、「PCR検査をではなく食べ物を、ロックダウン(都市封鎖)ではなく自由を、デタラメではなく尊厳を、文革ではなく改革を、指導者ではなく選挙権を、奴隷ではなく市民権を」。

 また、北京の中国映画資料館の男性用トイレに「反独裁、反PCR検査」と黒いスプレーで描かれた写真や、トイレの壁に「自由、投票、尊厳」のポスターをカラフルにプリントしたものがネット上に出回っている。これらの内容は、13日朝、北京の四通橋に現れた抗議の横断幕と一致している。

 北京でこのような反習近平のスローガンが大量に出現したことにより、中国で共産党にノーと言える勇気を持つ人が増えていることが分かる。より大きな反乱の波の到来を予告しているようだ。

(翻訳・藍彧)