20万を超えた中国民衆が10月1日早朝、天安門広場に押し寄せ、いわゆる「国旗掲揚式」を見物(けんぶつ)していた。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 20万を超えた中国民衆が10月1日早朝、天安門広場に押し寄せ、いわゆる「国旗掲揚式」を見物(けんぶつ)していた。大勢の人でごった返し、当局の強硬なゼロコロナ政策を完全に忘れてしまったようだ。 

 中国公式メディアによると、21万8000人の民衆が1日、天安門広場で国旗掲揚式を見物したという。当日午前3時から、天安門広場の入り口には入場を待っている長蛇の列ができた。

 ネットユーザーが投稿した動画では、長安街には1日未明、数万人が列を作り、安全な社会的距離(ソーシャルディスタンス)をまったく気にすることができないほど混雑している様子が映っている。中にはマスクをしている人も多かったが、そうでない人も多かった。天安門に入ると、国旗掲揚地点に近づくことも、後方に下がることもできないほどの混雑ぶりだった。

 これに対して、「これは習近平氏に迷惑をかけているのではないか?これだけ多くの人が集まっているのだから、万が一1人でも陽性者がいれば、全員を隔離しなければならないのではないか?あなたは党を愛しているが、党はあなたを愛していないよ」と揶揄ったネットユーザーもいた。

(翻訳・吉原木子)