人気の観光地の海南省、チベット自治区、新疆ウイグル自治区、甘粛省などが、突然の感染拡大で閉鎖を余儀なくされた。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 観光のピークシーズンである8月、中国で人気の観光地の海南省、チベット自治区、新疆ウイグル自治区、甘粛省などが、突然の感染拡大で閉鎖を余儀なくされた。各地の観光業に大きな打撃を与えただけでなく、帰省者を中心に全国各地に流行が広がっている。

 中国公式メディアの報道によると、10日の0時から24時までの間に、全国で700人の新規感染者が確認されたという。全国の人気観光地では、観光客の大量移動で感染拡大を引き起こし、都市封鎖や厳しい予防措置を余儀なくされた。そのため、観光客は旅行を強制的に中止され、ひいてはその場で隔離されるケースも少なくない。

 記事によると、武漢市のある旅行代理店では、8月の3つの観光団など数十の予約が、7月末の感染拡大ですべてキャンセルされたという。夏休みは旅行シーズンのピークであり、観光業にとって夏の収益は通常、年間売上の約3分の1を占めている。

 また、各地の航空便も感染拡大の影響で欠航が相次いでいる。統計によると、3日午前9時40分まで、長沙市、武漢市、鄭州市、昆明市、北京市、上海市、アモイ市では数百便が欠航し、キャンセル率は74%に達していた。

 海南省での感染状況が深刻なため、三亜市は6日午前6時から地域全体の静態管理を開始したという。三亜フェニックス国際空港のすべての航空便がキャンセルされ、8万人以上の観光客が三亜市で足止めとなった。

https://twitter.com/i/status/1557374061499514883

 チベット自治区のガリ地区とラサ市で8日、相次いで感染者が報告された。同日、ガリ地区は静態管理を実施すると発表。ポタラ宮や大昭寺などの5A級景勝地は、9日から一時閉鎖すると発表した。

 新疆ウイグル自治区北部に位置するイリ・カザフ自治州で7月30日に新規感染者が報告されて以来、カシュガル市、ウルムチ市、トルファン市など10の州・市、15の県・地区に蔓延し、現在千人近くの感染例が出ている。

 10日午前8時から、ウルムチ市の6つの重要市街地が閉鎖され、5日間の静態管理が実施された。バス、タクシー、地下鉄が運休した。

 人気観光都市である甘粛省張掖市(ちょうえきし)で11日、感染者が確認されたため、当局は12の高リスク地域に対し、外出禁止などの封鎖措置を実施している。

(翻訳・藍彧)