就職活動の面接(イメージ:EKAKI / PIXTA/ピクスタ)

 面接は就職活動のとても重要な部分です。緊張しすぎたり、準備が不十分だったりすることなどによって、これまでの努力を台無しにしてしまうことがあります。

 アメリカの新卒求人検索サイト「WayUp」の共同創設者兼CEOのリズ・ウェッセル(Liz Wessel)さんが、面接を臨む求職者の皆さんに気を付けて欲しいと述べているよくあるミスをいくつか紹介します。

 1.自分が緊張していることについて話すこと

 一部の求職者は、面接中に、自分が緊張していることを認めることで、かわいく思われると思っていますが、実際はそうではありません。雇用者は、プレッシャーに直面しても落ち着き、仕事で遭遇するあらゆる状況に対処できる求職者を期待しています。面接中に、自分がどれほど緊張しているかについて話すことは、同情を集めることであり、「自分がまだ職場に入る準備ができていない」ということを雇用者に伝えてしまっています。

 ウェッセルさんは、緊張してしまう求職者に、ボディーランゲージを適切に使用するようにアドバイスします。面接官に好印象を与えれば、積極的なフィードバックを与えてくれるので、求職者がリラックスし、緊張を和らぐのを助けることもできます。

 2.不十分な情報収集

 ウェッセルさんは、ある求職者が面接室に入ってから、自分が管理職なのかと聞かれたことがあると話しました。このような行動は、面接官によくない印象を与えてしまう可能性があると指摘しました。

 面接の前に、充分な準備をしましょう。できるだけ会社の状況や、管理職の情報などを確認しておく必要があります。雇用者は、会社の情報に深い関心を寄せ、事前準備を十分にしている求職者を望んでいます。

 面接中、求職者が質問することもできますが、事前に準備しておくべき質問や、ネット上で簡単に調べられる情報に対する質問は避けましょう。十分に事前準備をしてから質問をすることで、自分の学識と会社への関心の深さが感じられ、面接で目立つようになります。

 3.質問に対する答えが簡単すぎる

 面接官の質問に答えるとき、ただ「はい」「いいえ」と答えるだけでなく、もう少し話し、もっと詳しく説明しましょう。これは求職者の能力を示す良い機会です。たとえば、面接官が過去の仕事の経験について質問するとき、求職者は過去の仕事の経験で得たもの、困難なことに対して取った行動、会社への具体的な貢献について話すことができると良いでしょう。

 4.質問しないこと

 通常、面接の最後に、雇用者は「質問はありませんか?」と尋ねてきます。うわべだけの質問だと考える人もいますが、その時に質問をしない、もしくはできないと、求職者の関与の欠如、または思考が機敏ではないと捉えられてしまいます。

 実は、ここで質問する話題を事前に少しだけでも準備することで、簡単にうまく質問することができます。たとえば、「一日中のルーティン」、「この仕事の中の最も難しいところ」、または「これからの会社の発展」など、面接官が尋ねてくる可能性が低い3つの質問を事前に考えましょう。

 面接の最後に求職者の出す質問は、この面接を一方的な尋問ではなく、面接官と求職者を互いに理解できる会話の場に変えることができ、求職者の熱心さを雇用者に示すことができます。

 まとめて言いますと、面接前に十分な準備をする必要があります。準備ができていれば、落ち着き、自信を持って面接に臨むことができるようになります。お気に入りの採用通知が届くと良いですね!

(翻訳・宴楽)