上海国防戦略研究所の副所長である趙楚氏(ネットより)

 中国共産党の厳しい防疫政策で、上海の疫病は依然として改善されておらず、ロックダウンのため、かえって混乱を招き、市民の不満が高まっている。

 軍事専門家で上海国防戦略研究所の副所長である趙楚氏がこのほど、ウィーチャット(WeChat、微信)の友人グループに、住宅に強制侵入して消毒殺菌する件について、「こんな馬鹿げたことはロシアのウクライナ侵攻と同じだ!私の家に来たら、私の書籍はどうなるのか?掛け布団、敷布団、ベッド、レコードプレーヤーはどうなる? 結論はただ1つ、どんな犠牲を払ってでも、武力抵抗をしなければならない」と投稿した。ネットユーザーが投稿したスクリーンショットで分かった。

 海外のネットユーザーからは、趙楚氏の武装抵抗に対する支持の声も聞かれた。

 また、数日前にツイッターで話題になった動画では、上海で防護服を着た警察官が玄関までやってきて、PCR検査で陰性である住民を強制的に連れて行こうとしたが、動画を撮影した住民に拒否された様子が映っている。

 警察からの3世代に及ぶ脅迫に直面した男性世帯主が言った「これが私たちの最後の世代だ」という言葉が衝撃的だった。あるツイッターのネットユーザーは、「この極めて悲劇的な言葉は、最も深い絶望を表している。この男性は『私たちは子孫を産まない』という決断を発表し、その決断の背後には、『私たちは目指すに値する未来が奪われた。この発言は間違いなく、若者が自分の時代に対して下すことのできる最も強い訴えであると言える』。それに、彼の穏やかで自然な口調は、人々に衝撃を与えている」と述べた。

 他のネットユーザーからは、「若者の異常に冷静な言い返しは聞いていて心が痛む。動画を見て、『狐死して兎泣く』、つまり、人の不幸を見て自分も同じ運命をたどるのではないかという悲しみが心をよぎった。私たちは最後の世代で、私たちは未来を必要としない。中国共産党、先に失礼する」とコメントした。

 現在、上海で行われている予防・制御措置のエスカレートに対し、上海の法曹関係者からは、「上海の地方政府の行政決定は明らかに違法である」と指摘した。しかし、この関連文章はすぐに国内のネット上でブロックされた。

(翻訳・藍彧)