臓器移植(Giovanni Maki, CC BY 2.5 , via Wikimedia Commons)

 台湾の国防大学政戦学院の元院長である余宗基氏はこのほど、中国共産党(以下、中共)が、世界の政財界のエリートに浸透し、支配する「緑金計画」をひそかに行っていると指摘した。

 余氏は1日、海外メディア新唐人テレビとのインタビューで、「緑金計画」とは、中共が健康上の問題を抱える各国の政治家や財界人に、臓器移植用の不法臓器を大量に供給することを指していると述べた。彼らの多くは、自国では臓器が手に入らない、あるいは手に入れるまでに長い時間がかかるため、危険を冒して中国に行って臓器移植を受けている。

 中共の「緑金計画」は2つの手段を通して行っていると、余氏は指摘した。

 1つは、どうしても臓器移植が必要な人が、仲介業者を介して中国の病院へ行き、臓器移植を受けることである。臓器移植の手術を受ける過程で、中共が患者の個人情報を取得している。政治的、経済的、社会的地位の高い者に対しては、中共は必要にお応じてそれを脅しとして使用し、中共の指示を受け入れるように強制する。

 もう1つは、中共は各国の特定な人物、政治要人、企業や財団などの関係者の健康状態を把握することで、法的責任や漏洩の恐れがなく、必要な臓器の入手に協力できるとして、当事者にパイプを通して連絡することである。

 余氏によると、これらの政治指導者、高官、財閥は、自分が長生きしたいために、他人から臓器を取らなければならないことを知っていても、良心道徳に反して、自分の命を守るために他人を犠牲にすることを選択する人が多いという。極めて人倫に反する罪深い行為であるため、関係者らはたいてい沈黙することを選ぶ。中共はその心理を利用して当事者を脅迫する。

 中共の「緑金計画」は「藍金黄計画(注)」よりもはるかに邪悪であり、これまでずっと行ってきていると、余氏が述べた。各国の人々は中共の邪悪な罠に落ちないように警戒しなければならないと警告した。

 中国複数のメディアの報道によると、中国では2000年から、臓器移植産業が急成長し、臓器移植に透明な登録と長い待機期間が必要な外国と異なり、中国では通常1〜2週間で移植でき、臓器は新鮮で高品質なものである。

 同時に、ますます多くの情報は、中国の臓器源である被害対象が、最初の法輪功学習者から、ウイグル人、チベット人、地下教会、迫害された人権団体、騙された若者など、徐々に拡大していることを示している。中国国内でも様々な臓器の闇売買のニュースが相次いで明かされている。

 注:藍金黄計画とは、中共がネット宣伝、金、美女を利用し、外国に浸透して籠絡する工作である。

(翻訳・徳永木里子)