中国広西チワン族自治区の国境防疫所ではこのほど、警察官の代わりにガチョウや犬などの動物を使ってパトロールしていることがわかった。

 中国共産党の公式メディアによると、ベトナムと国境を接する同自治区崇左市(すうさし)竜州県(りゅうしゅうけん)で、防疫パトロール隊に数羽の「ガチョウ」が加わり、地元の人々から「編成されたガチョウ」と冗談まじりに呼ばれている。同県は2021年6月に初めて「ガチョウ」パトロール隊を配備し、ガチョウが非常に警戒していることが分かった。現在では、崇左市の533kmに及ぶ国境線で展開されている。

 新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の発生により、防疫担当者や国境警察官が大量に死亡したことと関連している可能性があると分析されている。

 中国中央テレビ(CCTV)2021年9月19日の報道によると、コロナ発生以来、雲南省では計27人の警察官と14人の補助警察官が死亡した。これらの警察官はいずれもそれほど高齢ではなく、多くはまだ30代であった。

 中国共産党の機関紙「新華社通信」は昨年初め、2020年に中国で警察官315人、補助警察官165人が防疫のために死亡したと報じた。

(翻訳・徳永木里子)