(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国浙江省杭州市では26日、オミクロン株の新規感染者が1人確認された。同感染者は同席者300人以上の会社の忘年会に出席したため、クラスター(集団感染)の発生を懸念した当局は直ちに、杭州市にいる全員の旅行コードに星印(注)を付け、その外出を制限した。

 中国公式メディアの報道によると、ゲノム配列の解析により、26日に杭州市の新規感染者が感染したのは、変異株「オミクロン株」であることが判明した。感染者の甘さん(男性)は外資系の厨房(ちゅうぼう)設備会社に勤めている。26日20時より、同社の所在地は感染リスク「中」に調整された。甘さんは19日に行われた同社の忘年会に参加し、同席者は営業・生産職の従業員を含む300人以上。同社が公開した写真によると、参加者はマスクをしておらず、大会の場所は密閉されたレストランである。

 杭州市のネットユーザーは、杭州市にいる人に皆「星印」が付いていることを明かした。同ニュースはウェイボー(微博、Weibo)のホット検索に上った。旧正月が近づくにつれ、帰省できない杭州市の出稼ぎ者は焦り始め、当局の画一的な処理政策に苦情を投稿した。

 「何を言ったらいいか、銭塘区(せんとうく)にいても、星印を付けられた。ここは高リスク地域ではない。おかしいなあ、帰省できないのだろうか?」

 「私は臨平 ( りんぺい )におる、しかも臨平山の北。かなり離れても、星印が付いている。旧正月なのに、帰省できなくなった」

 注:星印がつくと、過去14日間に訪問した都市の中で現在、感染の中・高リスク地域が存在していることを示す。

(翻訳・徳永木里子)