(ネットより)

 中国雲南省国境沿いの瑞麗市が7カ月間閉鎖され、中国政権の過剰な予防措置が民衆を苦しめている。

 瑞麗市は昨年9月以来、すでに4回も封鎖された。全市民の自宅隔離、多くの業界の休業、休校など、政府は非常に厳格な管理措置を取っていたため、各業界が経営困難になっている。瑞麗市民にとって、PCR検査が日常生活の一部となっている。

 瑞麗市の商人はこのほど、コロナの影響で商売が停滞し、1歳の息子は既に74回のPCR検査を受けており、平均して2日に1回受けていると述べた。あるネットユーザーによると、自分の2歳の子供は100回以上PCR検査を受けており、医者を見ると自動的に口を開ける。

 地元のネットユーザーは、瑞麗市は「もはや地獄のような場所になっている」とし、今年は「稼ぐどころか、食べていくのも問題になっている」と述べた。「瑞麗学生」というネットユーザーが、自分の家族は1年間収入がなく、すでに崩壊寸前だと訴えた。

 今年7月に新たな流行が発生した後、瑞麗市当局は毎日2人のみ、瑞麗市から離れることを許可している。隔離政策に不満を持つ民衆は、ウィーチャットで「離瑞軍団(瑞麗市から離れる軍団)」というグループを作ったが、地元警察に尋問・調査された。

 瑞麗市のある商人は、「今まで半年以上、仕事がなくて、離れるのはさらに至難の業だ。政府の厳しい管理で、繁栄していたこの美しい都市を寂れさせた。人々の生活は困難になり、精神的な問題を抱えている人も少なくない。ほんとに落ち込む」と述べた。

 瑞麗市の戴栄里(たい・えいり)前副市長はこのほど、中央と全国の人々に瑞麗市の状況に注目するよう呼びかけたが、現任の尚臘辺(しょう・ろうへん)市長に「(前市長が提供している)情報が古い」と否定され、瑞麗市は現在、外部からの援助の必要はないと主張した。「瑞麗市に住む市民であり、市長は援助が必要ないが、私が必要だ」、「瑞麗市の住民だ、市長の言うことは無効だ」などと反論するコメントが殺到した。

 瑞麗市は今年に入ってからすでに3回にわたって封鎖され、市民から不満の声が上がっている。最初の封鎖は3月31日から計27日間。2回目は7月4日から計20日間。3回目は8月3日から現在に至る。

(翻訳・吉原木子)