トランプ氏と「トゥルース・ソーシャル」(看中国合成写真)

 トランプ前米大統領が設立した新会社「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」は先週、「トゥルース・ソーシャル」(https://www.truthsocial.com/)と呼ばれるSNSの立ち上げを発表し、注目を集めている。トランプ氏は26日、自身のテレグラムチャネルで声明を発表し、新会社の意義は政治をはるかに超えており、米国の危機を救おうとしていることを強調した。

 以下は、同氏の声明の抜粋である。

 先週、テクノロジーとメディアの大手の支配に挑戦し、大きな新会社の設立を発表しました。今日は、何をしているのか、その理由について詳しく説明したいと思います。私にとって、この取り組みは単なる政治的なものではなく、国を救うためのものです。

 アメリカは昔から、知的でエネルギッシュで独立した考えを持つ人々の国だと自負しています。しかし、突然、私たちは、独善的な非難者や自称仲裁者の小さなグループによって検閲され、指示されていることに気づきました。彼らは、他の人がどのように考え、話し、共有し、物事を行うべきかを決めてしまいます。

 この検閲は、現代の公共広場であるソーシャルメディアにおいて、最も危険で恥知らずなものです。有名な医師が「衛生当局」と矛盾したり、現在の政治的物語に疑問を呈したりしただけで、プラットフォームにアクセスすることを禁じられているのを見てきました。また、パンデミックが中国の研究室で始まったという証拠を示した科学者がブラックリストに載せられました。バイデン氏と息子のハンター氏の海外ビジネスに関する重要な報告など、有権者が必要とし、知るべきニュースは、選挙までの数週間、容赦なく弾圧され、インターネットから削除されました。

 これらのプラットフォームの腐敗は無視できません。私たちの国の検閲制度は行き過ぎていて、アメリカ人は、今の時代で最も重要なトピックを議論することが日に日に禁じられています。

 この問題を調べれば調べるほど、表現の自由を回復するには、あらゆる立場の人の活発な議論を守るための揺るぎないコミットメントを持った、重要で新しいプラットフォームが市場に参入する必要があることに気がつきました。しかし、大規模な技術インフラから完全に独立した新しいプラットフォームを構築するのは難しく、コストもかかるため、非常に資金力を必要とする長期的な事業でなければなりません。また、共和党員だけでなく、無党派層や民主党員も参加できるような、何百万人ものユーザーをすぐに集めることができるプラットフォームでなければなりません。

 結局のところ、アメリカの主要なメディア、テック大手、エンターテインメント企業のほぼすべてを支配しているのは、同じ考えを持ち、異なる考えを持つ人を黙らせたいと願う少数の権力者たちであり、信頼することはできません。私自身や私の支持者のためだけでなく、アメリカのためにも、アメリカ国民の声に対する彼らの締め付けを断ち切ることを決意しました。

(翻訳・徳永木里子)