中共当局の封鎖管理(Pau Colominas, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 北京市当局は、28日14時までに新規感染者7人が確認されたと発表した。7人はすべて北京市昌平区に在住。そのうち、1人はコミュニティーの防疫スタッフ。中国当局の一貫手段は封鎖管理であるため、地元住民は今回感染の発生でパニックを引き起こした。封鎖されるのではないかと、長期的な防疫に備えるため、スーパーや野菜市場に殺到し、食料や防護用品を買い占めた。

 これらの感染者が確認されるまで、活動範囲が広く、接触人数が多く、すべての接触者をはっきりと特定・隔離するのが難しいと地元住民にわかった。これに加えて、コミュニティの防疫スタッフも感染していたことから、防疫スタッフが感染源になっているのではないかと住民たちが極度の不安に襲われ、どこまで感染が拡大するのか予測できないためパニックに陥った。

 コミュニティの防疫スタッフが感染したというニュースがウェイボー(微博、Weibo)に掲載され、話題となり、地元ネットユーザーから懸念のコメントが殺到した。

 「無意識的に食料品を備蓄しようと買い物に行ったら、買えないほど値上がりしていた、いったいどうしたの?」

 「感染を知ってから、黙ってN95マスクを発注し、感染ルートがはっきりしない状況の下で、あとどれぐらいの人が感染されたのかもわからない」

 「最も心配していたことがやはり起こった!ここ2年間、コミュニティの防疫スタッフにとってとても大変だった。毎回の封鎖、物資の運搬、ゴミ出しに行くたびに、アルコールを用意して念入りにスプレーしなければならない。人と接触するたびに、恐怖に満ちていただろう」

(翻訳・徳永木里子)