マレーシアの(EEZ)(Cccefalon; Pushpin: McSush, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

 マレーシア外務省は4日、駐マレーシア中国大使を召喚し、中国共産党(以下、中共)の調査船などがマレーシアの排他的経済水域(EEZ)に入って活動を行っていることに抗議した。これに対して中共はまだコメントしていない。

 マレーシア外務省は4日深夜、中共の調査船を含む複数の中国船がマレーシアのサバ州とサラワク州のEEZに侵入したことに抗議するために、駐マレーシア中国大使を召喚したというプレスリリースを発表した。

 マレーシア側は、中国船の活動は国際海洋法条約の規定に準拠しておらず、南シナ海の紛争は平和的に解決しなければならないと強調した。「南シナ海の問題は複雑で、国家間の関係が絡んでいる。マレーシアの国益は、南シナ海におけるマレーシアの立場と行動を決定する上で重要な考慮事項となる」

 同外務省は、中共が、国連海洋法条約を含む国際法の公認原則に基づき、平和的かつ建設的な方法で関係国と南シナ海問題を解決するよう促した。

 現在、中共以外では、ベトナム、フィリピン、台湾、マレーシア、ブルネイも、南シナ海の一部の海域や島に対して主権を宣言している。

(翻訳・徳永木里子)