中国・黒竜江省ハルビン市当局は28日、新たに複数の中リスク地域が追加されたと発表した。急速な感染拡大を受け、当局は住民に対する管理をエスカレートし、多くの団地では「家から出ない」措置が実施されている。地元住民は、建物の入口が鉄線で封じられているところもあると明かした。確認された感染者の猫も、PCR検査で陽性反応を示したため、安楽死させられたこともある。

 ハルビン市疾病予防管理センター(CDC)の関係者によると、今回のハルビン市で流行における感染源は不明で、ウイルスは非常に急速に広がり、感染力も高いという。現在、中リスクの地域はすべて、「封鎖・隔離、家から出ない、生活用品や食料品は全部個別に配給される」という閉鎖管理が実施されている。

 ネットユーザーが投稿した動画には、ハルビン市利民開発区のある団地で、コミュニティ職員が建物入口のドアを太い鉄線で縛っている様子が映っている。しかし、利民開発区は中リスク地域に含まれていない。ハルビン市道外区(どうがいく)にある江停華府団地では、多くの住民が集中隔離された。道外区も中リスク地域に含まれていない。

https://twitter.com/i/status/1442512257519259657

 さらに、「ハルビン市で確認された感染者が飼っていた3匹の猫がPCR検査で陽性だった」という記事がウェイボー(微博、Weibo)の人気検索ランキングにのぼった。28日、ハルビン市南崗区(なんこうく)で確認された感染者の自宅に残した3匹の猫が、2回のPCR検査で陽性反応を示したため、安楽死させられたという。

(翻訳・徳永木里子)