在大阪中国総領事館の薛剣(せつけん)総領事は18日、米軍機が「人間爆弾」を投下していると揶揄する漫画をツイッターに投稿した。その戦狼外交のような姿勢が再び日本のネットユーザーの反感を買った。一部のネットユーザーは、1989年の「六四天安門事件」の写真を投稿し、「中国共産党はタリバンのようなものだ」と揶揄した。

 6月29日に中国駐大阪総領事に就任したばかりの薛剣氏は、18日に風刺漫画を投稿し、米軍機がカブールから撤退したことを踏まえ、2001年にアフガニスタンに爆弾を落とし、2021年に人間爆弾を落としたことを揶揄した。

 J-CASTニュースは、20年間にわたる米軍のアフガニスタン駐留を風刺しようとしたものだと報じた。薛剣氏は外交官として、人命軽視ともとれる漫画をツイートし、日本のネットユーザーの間で嫌悪感を抱かせた。

 「一国の外交官がこのようなことをするなんて、品格がない、下品だ」と批判するネットユーザーがいれば、中国共産党の飛行機が新型コロナウイルス(中共ウイルス、covid-19)を投下したことと、中華民国の飛行機が医療用品を投下したことを比較した漫画を投稿したネットユーザーもいた。また、1989年の天安門事件の戦車の前に立ちふさがる「タンクマン」の写真を投稿し、民主化を求める学生への残虐な弾圧は、タリバンよりもひどいテロ行為だと風刺するネットユーザーもいた。

(翻訳・吉原木子)