レインボーブリッジ(Dick Thomas Johnson, CC BY 2.0, via flickr)

 東京オリンピック23日開幕を控え、各国の選手が続々と東京に到着した。しかし、選手や五輪関系者の新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)の感染が相次いで確認されている。20日までに71人が確認され、21日には79人に増えた。東京オリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は20日の記者会見で、大会中止の可能性を排除しないと述べた。

 武藤氏は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況によって、大会中止になる可能性について、「現段階では、今後の感染状況は予測できないため、具体的な状況に応じて考えていく」と答えた。

 武藤氏はまた「感染状況を引き続き観察し、必要に応じて5者協議(日本政府、東京都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会)を行う」と述べた。

 東京都の集計によると、東京では新たに1387人が確認された。大会組織委員会によると、21日までに五輪関係者で陽性反応が出た人は79人を超え、このうち46人が日本在住、33人が海外から来たという。

 公共衛生専門家は、五輪組織委員会が選手村に設置した「安全バブル」がすでに崩壊し、ウイルスが内部から拡散する可能性があると警告した。

(翻訳・吉原木子)