江西省では2020年9月、中国公安機関の警察ドローン大会が初めて開催されたと、最近中国公式メディアが報じた。警察航空隊は、偵察用ドローン、発煙弾を搭載した支援用ドローン、アサルトライフルを装備した武装ドローンを使い、追撃・ホバリング・照準・射撃という「山地での包囲殲滅」を展開した。現在、江西省には300台以上の警察用ドローンがある。

 ネットユーザーが公開した動画には、江西省公安の大型ドローンが実弾射撃の演習をしている様子が、映っている。スピーカーから女性の声で「目標を射撃」との指示が出ると、ドローンに搭載された機関銃はすぐに発砲した。

 動画を撮影した男性は、「ナイス!」と言った。

 ネットユーザーはコメントをツイートした。

 「これは君たちをやっつけるものだ、ナイス(撃たれるの)を待ってくれ」

 「こんなものは自国民をやっつけるのにしか効かない」

 「誇りを感じている人もいるが、誰に使われるかわからないのに・・・」

 また、警察が装備した新兵器「ガトリング砲」を紹介するユーザーがいた。

 「警察はこんな致命的な武器を装備してどうするの?」と疑問視するネットユーザーもいた。

 1989年の六四天安門事件のような大規模な抗議デモが再び起きた場合、中国共産党政権は戦車を出動して鎮圧する必要はなく、より殺傷力が高く効率的なこのドローンを使えば十分だと、からかったネットユーザーがいた。

(翻訳・徳永木里子)