6月12日、中国大使館の前で中国共産党政権に抗議を行っている法輪功学習者(写真撮影:看中国/徳永木里子)

 日本企業に勤める中国人女性社員、付偉彤氏は12日、東京都六本木にある中国大使館の前で、中国共産党(以下、中共)政権により母親が、先日連行された事に抗議を行った。

 最近、遼寧省大連市に住む女性法輪功学習者(以下、学習者)、毛嘉萍氏は中共の警察に連行された。娘の付偉彤氏は12日に中国大使館前で、中共政権に母をはじめとする連行された学習者の即時釈放や、学習者への迫害を直ちに停止するよう要求した。

 付氏は中国大使館の前で、「母は6月2日の午後、自宅から不法に連行された。当時、家には誰もいなかったため、何が起こったのか誰も知らない。その後、色々調べてみると、今回は全国統一の不法な逮捕であり、母だけでなく、大連公安局は計29名の学習者を連行していたことが分かった」と事件の顛末を語った。

 付氏の実家の状況は切迫しており、「父も監視されているため、彼からは何の情報も得られない。今日、中共の邪悪な本質、及び学習者への不法な連行を暴露するために大使館に来ている。中国大使館だけでなく、日本の国会議員に会いに国会にも行き、母に何が起こったのかを伝えたいと思っている。中国人だけでなく、世界中の民主主義国家の善良な人々が、真実を知ることができるよう願っている」と述べた。

 また、現地の学習者も大使館を訪れ、付氏とともに、22年間にわたる中共による学習者への残忍な迫害の停止と、不法に拘束されている学習者の釈放を要求した。

 中共政権が1999年7月20日に法輪功への弾圧を開始して以来、中国警察は頻繁に全国で学習者を大規模に逮捕してきた。しかし、このような逮捕は法的根拠がなく、法的手続きにも従っていない。

(看中国記者・徳永木里子)

付偉彤氏の公開状:

中共による法輪功に対する非合法な迫害を非難する
大連の毛嘉萍氏の無条件即時釈放を呼びかける
公開状
 
 駐日中共大使館のすべてのスタッフ、日本と国際社会の良心的な正義あるみなさん、こんにちは!

 私は付偉トンと申します。数年前留学のため中国大連から来日しました。卒業後東京で働いています。明慧ネットで目を見張るような不幸なニュースを読みました。中国にいる親戚や友人に確認したところ、母の毛嘉萍が法輪功を修煉していることを理由に、6月2日に一人で自宅にいた際に現地の警察に押し入れられ、強制連行され、行方不明になっていることを知りました。

 親戚や友人は、何度も問い合わせをして初めて、邪悪な中国共産党が、来るべきいわゆる党創立100周年をお祝いするため、法輪功や人権擁護者、陳情者に対して全国統一の逮捕作戦を行っており、母とほかの法輪功学習者は大連市公安局に非合法に拘束されていることを知りました。
しかし、10日以上経っても父には関連部門からは何の連絡もなく、只7月1日以降に母が判決を受ける可能性があると聞いただけです。父と親戚や友人は母の安否が心配で、焦って居ても立ってもいられない状況です。

 法輪功は、「真・善・忍」という普遍的な価値観を提唱する、修煉を通じて心性の向上させる佛家の高徳大法であり、世界中で合理的、合法的に行われています。数えきれない人が修煉を通じて、精神が昇華し、身体が健康になり、家庭が睦まじくなりましたが、中国では政権を盗み取った、国民を敵とみなす中共により22年間残酷に迫害されており、今も続いています。

 1996年、母がまだ31歳の時、生活のストレスから、すでにさまざまな病気を患っていました。その中でも、重度の貧血と血小板減少症は、怪我をすると血が止まりにくくなりました。母の顔はいつも土色で、手のひらも血の気がなくて青白く、人々に顔色が土色のおばさんと呼ばれていました。さらに恐ろしいことは、健康診断で、母が末期の胃がんであることが診断されたことです。

 母の胃がんは胃がんのなかでも最も深刻な2種類で、母と同じ病気の人はとっくに亡くなっていますが、母は幸いに今日まで生きてきました。 昔では考えられないことですが、いま母はみなに美しい、若々しいと賞賛しています。この幸せは、法輪功を修煉したことによるものです。

 健康診断の結果が出た後、母は医師から余命宣告を受けました。治療法は手術しかないと言われました。しかし、手術台の上で亡くなる可能性も極めて高く、また、手術が成功しても、いつまで生きられるかという保証もありませんでした。生存のための本能から、母は仕方なく手術を受けることを選択した。

 その前に、母は人に勧められて法輪功に対して表面的に理解していましたが、彼女は佛教の居士でしたため、「不二法門」への懸念や、法輪功の病気治療と健康法時の奇跡的な効果への半信半疑から、大法の修煉に入ることを躊躇していました。

 癌と診断された後、母は心を入れ替え、法輪功についてさらに知ることにしました。手術の前後、母はずっと大法の経文を読んだり、師父の説法を聞いたりしていました。法輪功は母に精神的な支えを与え、生きる希望を与えました。

 母は生きて手術台から降りました。しかし、手術後の化学療法で髪の毛がすべて抜けてしまい、かつ化学療法の過程があまりにも辛かったため、1クール終了後、母は化学療法を続けたいとは思わなくなってしまいました。現代医学と伝統的な修煉法の間で、母は人生最大の選択をしました。 修煉を決意をした母は、家族の反対を押し切って退院しました。

 家に戻ってから、法輪功を修煉して間もなく、母は高熱を出し始めました。母の命が危険にさらされることを恐れていた母方の祖父は、非常に怒って、母に病院に行き、検査を受けるように押し付けました。医師からは発熱はいいことだ、白血球ががん細胞を殺すために強くなるという正常な反応だと言われました。母は喜んで家に帰ってきました。その後、母は一度も薬を飲むことなく、末期の胃がんだけでなく、若い頃にかかったすべての病気が治りました。

 現代医学では説明できない、創造できない法輪功の奇跡は、私の母と何百万人もの法輪功学習者にも現れました。人として良知と法輪功に対する感謝の気持ちから、彼らは中共が全力で法輪功を弾圧している時、終始変わらず自分の信念を貫き、自らの体験をもって世の人々に向け、法輪大法は素晴らしい、と実証してきました。

 1999年4月25日、中共はメディアで法輪功の中傷するデマを流し、事実を明らかにするために天津に行った法輪功学習者を殴ったり、逮捕しました。これを受けて、1万人以上の法輪功学習者が北京の国家陳情オフィスに陳情に訪れました。母は当時大連市政府に陳情に行き、現地と国の指導者に真実を知ってほしいと願っていました。

 しかし、母は警察に強制連行され、釈放される前に「北京に陳情に行かない」という誓約書に本意に反して署名させられました。その後、警察はまた家宅捜索を行い、母が持っていた大法の書籍や煉功用品を奪い去りました。

 1999年7月20日、当時の国家指導者であった、卑怯で器の小さかった江沢民は、嫉妬心から法輪功への残忍な迫害を開始しました。彼は法輪功に対して「名誉を汚し、経済を破綻させ、肉体を消滅させる」、「三か月以内に法輪功を消滅させる」と揚言しました。2001年1月23日、江沢民の反人類集団は「天安門焼身自殺」事件を計画・指揮し、法輪功に濡れ衣を着せました。

 法輪功に対する迫害の中、大連は最も厳しい迫害を受けた地域の一つとなりました。後に悪の報いを受け、無期懲役を宣告された薄熙来は、大連市長在任中に率先して生きた法輪功学習者から臓器摘出を行い、瞬く間に全国に広め、生きた法輪功学習者からの臓器摘出から遺体の販売という一本化された殺人産業を形成し、地球上にかつてない邪悪を造り出しました。また、薄熙来は大連に世界最大の死体加工工場を設立し、美しい海浜都市大連をこの世の地獄に変えました。

 邪悪な中共による法輪功に対する22年間の血なまぐさい迫害の中で、母が正しい選択をし、大法の修煉を堅持したことは、誇りであり大きな喜ぶべきことです。これが真理の力であり、これが正信の力です。「真・善・忍」の光が母を照らし、邪悪を打ち負かし、真理の道を歩むという並外れた勇気と知恵を与えてくれたのです。

 中国人は伝統的に「善には善の報いがあり、悪には悪の報いがある」、「頭上三尺に神あり」と知っています。中共による法輪功への残酷な迫害は、天をも怒らせています。2002年6月、貴州省平塘県掌布郷で2億7千万年前の石が発見され、石壁に浮き上がっている「中国共産党亡」という自然の文字の列がはっきりと見え、文字の大きさが等しく、分布も均等です。この世界を揺るがす地質偉観は、中国共産党の滅亡の鐘を鳴らし、悪に満ちた中国共産党に残された時間があまり多くないことを世界にはっきりと示しています。

 2004年11月、海外の大紀元は「共産党についての九つの論評」という長文の社説を発表し、共産党の9つの邪悪な遺伝子「邪悪、欺瞞、煽動、闘争、略奪、無頼、​間諜、殲滅、制御」を明らかにし、「すべての遺伝子は同じ目的、つまり恐怖の高圧コントロールのためである」と指摘しました。この「九評」の発表をきっかけに、中国では中国共産党の党、青年団、少年先鋒隊から脱退する「三退」の大波が巻き起こされ、「恐怖の高圧コントロール」が崩壊しつつあることを示しています。

 生まれながらにして自由である人間が、どうして悪魔の狂気に驚かされて、恐怖の中で良心をごまかして生き長らえるでしょうか。現在までに、真実を知った3億7千万人以上の中国人が、中国共産党の党、青年团、少年先鋒隊の組織を脱退し、より明るく、より美しい未来を自分で選びました。

 2015年5月、中共最高裁が「すべての案件を受理し、すべての苦情を処理する」と発表した後、中国全土で20万人以上の法輪功学習者が法律に基づいて、法輪功迫害の元兇である江沢民を最高検察院と最高裁判所に提訴しました。母も正義の味方として、実名で「江沢民に対する告訴」に勇気をもって参加しました。

 2019年以降、国際・国内情勢は止まることなく劇的に変化しています。 中共が露骨に国際法に違反し、生物兵器の製造によって引き起こされた新型コロナウイルスは、世界を席巻し、全世界で2億人近くが感染し、300万人以上が死亡しました。しかし、ウイルスの変異株によってもたらされたさらに大きな災難が近づいているかもしれません。

 しかし中共の狂気じみた弾圧にもかかわらず、法輪功学習者は、邪悪の溢れる環境の中で真実を伝え、福音を伝え続けています。そして人々の眠っていた心を徐々に目覚めさせています。真実を理解している政府、団体、人々は、中共に迫害の停止と迫害者への制裁を求め、正義を求める声を上げています。

 「真、善、忍」という普遍的な価値観は、道徳が崩壊した人々の人生に新たな方向性を与え、慈悲と巨大な正念の力が人類を真の精神的な道へと導いています。

 邪悪な中共が100年にわたって中華民族を苦しめてきた今、世界では「脱共産主義」の波が始まっており、「共産党がなければ新しい中国がある」という認識が見識ある人々の共通認識になっています。中共は犯した極悪非道な罪が清算される中で、必ずや完全に破壊されるでしょう。

 この歴史のドラマが幕を降ろそうとしている今、私は、中共による母の非合法な逮捕という事件を機に、世界中の善良な人々に、中共のごろつき集団による法輪功への迫害を止めるために協力することを呼びかけます。中共体制内の正義ある人々に呼びかけます。私の母をはじめ、非合法に逮捕された罪のない人々を全員釈放されることを助けてください。己一人の力を尽くして、法輪功を支援することは、自分と子孫のために未来を切り開き、中華民族が世と共に永久に存在するために、永遠に消え去らないレガシーを築くことになります。

 私は、共産党のない新しい中国は、世界で最も優れた国になると信じています。すべての善良な中国人が、不正なソフトウェアをアンインストールするように、邪悪な中共の党、青年团、少年先鋒隊組織から脱退し、心に安らぎを戻し、未来の安全を保つことを願っています。私は、すべての尊い中国人が、すべての衆生を救おうとする創造主の広々とした恩徳に応え、大法が広く伝わっているこの偉大な時代を大切にするよう願っています。

2021年6月10日