米労働省が10日発表した5月の消費者物価上昇率は前年同月比5.0%上昇し、ダウジョーンズ経済学者が予想した4.7%を上回った。これは経済がここ13年以来最高のインフレになったことを意味する。

 多くの商品価格が値上がりしており、特に自動車のような高額商品。新車の価格が高騰したほか、中古車・トラックの価格も前月比7.3%上昇し、全体の指数上昇の3分の1を占めた。家具、航空券、ホテル、衣料品などの価格指数も大幅に上昇した。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、原材料や賃金の高騰を消費者に転嫁する企業が増えていると指摘した。多くの食品メーカーは、コストが驚くスピードで上昇しているため、一部の価格を上げることを余儀なくされていると述べた。

 各社とも、この傾向は少なくとも今年いっぱいは続くと考えている。そのため、ゼネラル・ミルズ、キャンベル・スープ・カンパニー、ユニリーバPLC、JMスマッカ社などの大手企業は価格を上げている。今夏は更に多くの商品が値上がりする見込み。

(翻訳・藍彧)