バイデン米大統領(Gage Skidmore from Surprise, AZ, United States of America, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons)

 バイデン米大統領は26日、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の発生源について、さらなる調査を行うことを呼掛けた。米情報機関の関係者に3ヶ月以内に「倍に」努力し、武漢ウイルス研究所に向けた発生源に関するあらゆる情報を集約し、90日以内に報告するよう命じた。

 バイデン氏は「その報告書の一環として、中国に対する具体的な問題を含め、さらなる調査が必要と思われる分野を提案した」と述べた。

 AP通信は、バイデン政権の発生源究明に対する観点が変化していると指摘した。これまで、ワシントンD.C.の政界は、研究所の漏洩説について公の場で議論することを避けていた。ここ数日来、米上院は反対意見なしに武漢ウイルス研究所に関連する2つの修正案を可決し、ホワイトハウスは、世界保健機関(WHO)が最初の調査報告書を発表した後、2回目の発生源調査を行うよう絶えず呼掛けている。

 ホワイトハウスの報道官ジェン・サキ氏は25日、ホワイトハウスは中国におけるWHOの新たな調査を支持しており、効果的な調査のためには、中国が最終的に名乗りを上げ、必要な訪問を許可し、「政治的な」干渉を取り除く必要があると述べた。

 カナダ・サスカチュワン州の研究機関「VIDO-InterVac(ワクチン感染症機構国際ワクチンセンター)」 のウイルス学者であるArinjay Banerjee(音訳:アリンジェイ・バネルジー )氏は、発生源に関する研究は極めて重要だと述べた。「ウイルスがどこから来たのかがわからなければ、再び起こる蔓延をどうやって防げるのか?」

(翻訳・徳永木里子)