(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 テック大手によるインターネットへの支配が拡大する中、近日、米ソーシャルメディアGab(ギャブ)の創始者兼CEOであるアンドリュー・トーバ氏は、テック大手が手掛けている次の目標は人間を生理的に奴隷化・データ化させることだと警告した。

 昨年の米大統領選でトランプ前大統領がフェイスブックやツイッターなどに言論規制されたことにより、言論の自由を支持するパーラー(Parler)やギャブなどのソーシャルメディアプラットフォームが保守派からの人気を得た。

 アンドリュー・トーバ氏は昨日、元ホワイトハウス首席戦略官スティーブン・バノン氏の番組「ウォー・ルーム(War Room)」にゲストとして登場した。トーバ氏は、テック大手が「Post-human race(意訳:進化した人種)」を作り出そうとしていると明かした。

 「彼らは生物学を利用して人類を進化させようとしている。例えばICチップを脳に埋め込むことやDNAを変えることなど、人類の生物学に適用するすべての技術を利用して、彼らが思い描く『上の次元』に人類を改造しようとしている。基本的に彼らは神になろうとしており、すべての人類を支配下に置こうとしている」

 キリスト教徒であるトーバ氏は「テック大手は不死不老や神になろうとしているが、神は彼らの思い通りにはさせない、彼らを審判するだろう」と述べた。同氏はまた、「これは陰謀論ではなく、SF映画でもない」「これは本当に彼らが思い描く未来であり、彼らの権力を固めるために、すべての富とデータを集約して自らのために利用しようとしている」と語った。

 トーバ氏は「実際、人々はすでにある程度奴隷化されている。テック大手は通信設備や、携帯にある個人データやプライベート通信を通じて人々を駆使している。彼らの次のステップは生理的に奴隷化させ、データ化させて駆使しようとしている」と警告した。

 「トランスヒューマニズム」はすでに何年も討論されており、その目的は「人類を改造して、より高い、スーパーマン並みの身体性を実現する」という美化した言い方を掲げている。トーバ氏は、テック大手は自らを神格化していると指摘した。「フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏は自分が他人より優れており、私たちが何を討論すべきか、誰がインターネットで発言できるか、どんなコンテンツを討論・シェアできるのかを決めることができると考えている。しかし、私はいかなる人にもこのような権力があってはならないと思う」と述べた。

 トーバ氏はキリスト教徒に一緒に努力してお互いを支え合い、シリコンバレーとワシントンD.C.の専制者及び寡頭支配を排除するよう呼び掛けている。

(翻訳・北条)

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